最近購読した漫画15【新刊/色々】
【その他・未分類】今回の本は全て去年の10/9に購入した物です。竹下けんじろう(TAKESHITA KENJIROU)と押切蓮介(OSHIKIRI RENSUKE)は去年知ったばかりの作家ですが、たちまち気に入って、現在に至るまで他にも色々買ったり読んだり他人に薦めたりしています。「週刊マンガ日本史」は、切り離してバインダーにスクラップしていく事を目的とした、よくあるタイプの商品ですが、この手の本を最後まで購読し続ける読者は殆ど居ないのではないかと思います。書店の目立つ場所に置かれているのも創刊間も無い最初の時期だけですし、値段が安いのも創刊号だけで、それ以降はいきなり高額になって、内容に見合った値段とは思えなくなってしまいますからね。過去に「そーなんだ」や「まんがの達人」等も買った事がありますが、どちらも結局は創刊1〜2号のみしか買いませんでした。「週刊マンガ日本史」も今の所同じ運命を辿っています。
「週刊マンガ日本史/01 卑弥呼」 藤原カムイ(FUJIWARA KAMUI)・・・・・藤原カムイ(FUJIWARA KAMUI)の描く卑弥呼、可愛いですね。しかし漫画による情報量はそれ程多くはなく、飽くまで他の記事や学習ページのサポート的な役割に過ぎない様です(全56ページ中、漫画は28ページ)。このシリーズで題材に取り上げられる人物は皆、過去の歴史物の学習漫画などでお馴染みの人物ばかりなのですが、「戦国婆娑羅(SENGOKU BASARA)」のキャラの様に、耽美化やMOE化されているキャラも居て、人物をどう描くかに関しては、作家の自由な発想に任せている様です。これがシリーズの売りの一つなのでしょうか。第2号の聖徳太子も不敵な耽美キャラに描かれており、何だか興味をそそられます。
一つ気になるのは、これが朝日新聞社からの発行であるという事。左翼的な自虐史観から描かれている人物が居たりはしないかと、少し心配でもあります。伊藤博文やマッカーサー、ひめゆり学徒隊など、どういう描かれ方をしているのか気になりますね。もしや50号も使っての、壮大な洗脳教育用教材ではないかと疑ってしまったり…。小林よしのり(KOBAYASHI YOSHINORI)辺りに、1人ぐらい描かせて貰いたかった様な気もします。
創刊号はサービス価格で180円だったんですけど、2号目以降は490円になってしまうんですよね。50号まで全部集めるとなると金額が大変なので、全号発行し終わった後、改めて単行本化してくれる事を望みたいものです。
「釣り屋ナガレ(TSURIYA NAGARE)」 竹下けんじろう(TAKESHITA KENJIROU) 3巻・・・・・つい先日1巻を買ったばかりだと思っていたら、もう3巻ですか。流石に週刊連載だけあって、発刊ペースが早い。今回は、真面目で優しそうな眼鏡の先生と、体育会系でボーイッシュなお姉さんが初登場。そしてツンデレお嬢様の再登場です。ツンデレお嬢様が正ヒロインかと思っていたのですが、もしかしたら眼鏡の先生が真のヒロインなのでしょうか。どうやら少しずつではありますが、主人公の秘密が明かされつつある様です。
ところで、この作品に関しては、MOE絵やMOEキャラといった見た目にばかり注目してしまいがちですが、この作品の本当の魅力は、釣りをする場面が本当に楽しそうに、実に魅力的に描かれている点に尽きると思います。初心者が、初めて上手く獲物を釣り上げた時の感動や、皆で協力し合って大物を釣り上げた時の喜び。そして何よりも釣った魚を料理して皆で食する所までキチンと描かれている点には、非常に好感を持ちました。殆どの釣り漫画は、釣りで勝負する事に重点が置かれ、かろうじて「人間が自然に挑む」所までは描かれているものの、「人間が自然の一部として、食物連鎖に参加する」所まで描かれる事は少なかったですからね。
主人公は「釣り屋」を名乗り、釣りに関する商売をしながら、旅を続けている少年であり、自給自足をしなければならない立場にある都合上、釣った魚を食べるシーンも、当然その必要があって描かれているのだと思いますが、1人で食べるよりは、誰かと一緒に食べるシーンが多く、「釣った魚を食べる」事も、皆と分かち合う釣りの醍醐味の一つとして描かれている様です。「家に帰るまでが遠足」ならぬ、「釣った魚を食べ終わるまでが釣り」という格言の一つも口にしたくなりますね。
「ミスミソウ(MISUMISOU)」 押切蓮介(OSHIKIRI RENSUKE) 2・3巻・・・・・一言で紹介するならば「虐められっ子の復讐劇」です。1巻では、ただ虐められ続けるだけだった主人公の少女が、2巻では復讐する側へと反転。その間に他の登場人物達の心境にも変化が起こり、3巻では更なる反転、そしてエンディング。悲しい終わり方ですが、これは、こういう結末を迎えるより他に無かった物語だと思います。警察に訴えるという手もあったかも知れないが、警察は同級生達の犯行を全く疑っていなかった様でもあるし、あそこまで追い詰められては、主人公も、(そして主人公を追い詰めた同級生側も)ああいう行動を取るより他に道は無かったのではないでしょうか。初めから少しずつ狂っていた日常。その狂いを全て巻き込み、大きな狂いの渦を作る結果となってしまった主人公。主人公を初め全ての人物達は、そうした狂った運命の流れの犠牲者達だったと言えるかも知れません。…まぁ一番悪いのは生徒達の親の世代の連中ですが…。
漫画に於いては、しばしば強引に「そうするより他に無い」という状況が描かれますが、この物語に関しては、そうした強引さは余り感じず、実に素直に「こうなるより他に道は無かった」悲劇の物語を読者として受け入れ、追っていました。吹雪の音や寒さまで感じられるかの様な冬の情景など、リアルなシチュエーションを描く事が非常に上手い作家だと思います。
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