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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画336【ホラー漫画(ひばり書房・立風書房)】

 今回の本は全て2012年7月13日に購入。


 「呪いのホクロ(NOROI NO HOKURO)
 好美のぼる(YOSHIMI NOBORU)

 立風書房 レモンコミックス〈恐怖シリーズ〉。1979年11月15日第1刷発行。定価390円。ホクロ以外は顔がそっくりな大金持ちの令嬢とお手伝いの娘が入れ替わった事から起こる、悲劇と恐怖を描いた描き下ろし単行本。背表紙のナンバーは22。

 お手伝いの春江(HARUE)の娘・京子(KYOUKO)は、日頃から我侭や嫌がらせに振り回されている事や嫉妬から、仕えている田所(TADOKORO)家の令嬢・ルリ子(RURIKO)の事を嫌い、憎しみすら抱いていた。そんな京子が唯一憂さを晴らせるのが、バドミントンでルリ子を負かせる時だけだったのだが、負けず嫌いのルリ子は、自分と京子の顔がそっくりである事から、髪型を変えて、京子には付けボクロを付けさせ、自分は肌色の絆創膏でホクロを隠して互いに入れ替わり、自分はバドミントンが強い京子で、あなたはバドミントンが弱いルリ子になったのだと言って、京子にわざと負ける事を強要するのだった。その最中、庭の一角にある大岩の上に載ったシャトルを取りに行ったルリ子は、足を滑らせ、打ち付けた顔が醜く潰れた無惨な姿で死んでしまう。気を失いベッドに運ばれた京子は、自分をルリ子と間違えているルリ子の家族に対して本当の事が言い出せず、ルリ子のままで居たいという心の迷いも手伝って、ルリ子に成り切ったまま日々を過ごす。ルリ子の初七日が過ぎ、密かに憧れていたルリ子の家庭教師・進藤(SHINDOU)と会って浮かれていた京子は、気付かずにルリ子が死んだ大岩まで来た所、突然ホクロが痛み出し、顔が潰れた恐ろしいルリ子の亡霊に襲われる。その後も度々ルリ子の亡霊を見掛ける様になり、弱気故の幻だと自分に言い聞かせて、逆にルリ子として生きていく決意を固める京子だったが、罪悪感から魘されて吐露した寝言や不審な点を、ルリ子の妹のユミ子(YUMIKO)や母の春江に怪しまれる様になっていく…。

 片目が潰れたルリ子の亡霊はその形相のみならず、幾つもの首が土の中から這い出して来て京子に噛み付いたり、犬の鳴き声で誘き寄せ、京子が殺した飼い犬のプッチィと共に佇んでいたり、布団に乗り移って京子の体に巻き付き、付けボクロを取ろうとしたり、登校時に庭に並んで挨拶をする使用人が全員死んだルリ子の姿に見える等、その現れ方がバリエーションに富み過ぎていて、どれもこれも余りにも恐ろしい。しかし、唯一自分が本物のルリ子でない事に早くから気付いていたプッチィを殺したり、どんなに亡霊に怖い目に遭わされても「負けるものか!」と、自分がルリ子である事を押し通そうとする京子も、生前のルリ子以上に逞しい性格をしていると言わざるを得ない。その姿は最早悪女であり、逆に「そこまでの覚悟があるなら、最後までルリ子で押し通せ!」と応援したくもなってくるのだが、結局最後は自分が京子である事を白状し、責任を取って母子共々田所家を出て行く所で終幕となる。
 京子が今まで見ていたルリ子やプッチィの亡霊は、やはり京子自身の恐れや罪悪感から生み出された幻である可能性が高いと思う。「京子はすまなかったという気持ちとやっと本当の自分にもどれたという安心感でいっぱいだった」「京子母子の去ったその日はきせずしてルリ子が死んでから四十九日目の法要の日であった」という最後のナレーションは、読者自身の安心感を誘うと同時に、捻くれた所のある娘だったとは言え、本当のルリ子はもう居ないのだ(恐らくは亡霊ももう二度と現れないだろう)という現実に急に引き戻された様で、何とも言えない寂しさをも感じさせる。



 「恐怖!犬神の森」
 ムッシュー・田中(Monsieur TANAKA)
 立風書房 レモン・コミックス〈恐怖シリーズ〉。1981年12月15日第1刷発行。定価480円。1979年8月15日に発行された描き下ろし単行本「狼女ロビズオーメン」を改題した物で、犬神様の使いと恐れられる妖怪犬が現れた熊本の山奥の村で、村長の親戚で動物の研究をしている洋介(YOUSUKE)・霧絵(KIRIE)兄妹が巻き込まれた恐ろしい事件を描く。


 「古賀新一恐怖シリーズ たたりの猫少女」
 古賀新一
 立風書房 レモンコミックス〈恐怖シリーズ〉。1983年3月15日第1刷発行。定価370円。


古本「星座恐怖シリーズ さそり座の少女 呪いの微笑み」
 広永マキ
 立風書房 レモン・コミックス〈恐怖シリーズ〉。1985年4月15日第1刷発行。定価370円。


 「たたりが恐怖の学校に!!(TATARI GA KYOUFU NO GAKKOU NI!!)
 川島のりかず(KAWASHIMA NORIKAZU)

 ひばり書房 ヒット・コミックス 怪談シリーズ。1984年7月16日発行。定価380円。手にした者は皆不幸になるという謂れのある黒いフクロウの剥製と、虐めの真犯人が誰なのかを巡るミステリー仕立ての描き下ろし学園ホラー。後に背表紙のナンバーを変えたり、タイトルを「いじめっ子は死んだ(IJIMEKKO HA SHINDA)」に変更して、何度も初版扱いで再発行される事になる作品の、恐らく最初に発行されたバージョン。背表紙のナンバーは177。

 ある雨の夜、朝美(ASAMI)の父が持ち帰った黒いフクロウの剥製には、手にした者は皆不幸になるという言い伝えがあり、その言い伝え通り、父は建築現場から落ちて入院、見舞いの帰りに母も階段から落ちて骨折してしまう。父は迷信だと言うが、言い伝えを信じた朝美はフクロウの剥製を捨ててしまい、それを友人のシゲル(SHIGERU)が拾って自分の物にする。翌日の放課後、廃墟となったビルの地下室で、学校で飼っていた小鳥を殺して剥製を作る所を、朝美・魔子(MAKO)・春子(HARUKO)達に見せつけるシゲル。その翌日、今度はウサギに目を付けたシゲルは、昨日と同じ様に廃墟となったビルの地下でウサギの剥製作りを始めるのだった。小鳥やウサギだけでなく池の鯉まで皆殺されていた事で騒ぎになり、ウサギ小屋にミキ(MIKI)の定規が落ちていた事から、皆に犯人扱いされたミキは自殺未遂を起こし、そのミキのノートにシゲルの事が書かれていた事から、秋川(AKIKAWA)先生はシゲルを問い詰めるが、シゲルはウサギを盗みはしたものの、他の動物まで皆殺してミキに責任をなすり付けたのは自分ではないと言う。父に叱られ、学校にも居られなくなったシゲルは転校する事になり、父の運転する車で引っ越し先へ向かう道中、事故で父子共々死んでしまう。黒いフクロウの剥製は魔子の手に渡り、勉強もスポーツも得意で、秋川先生とも仲が良い転校生の夕子(YUUKO)に嫉妬した魔子は、春子や朝美と共に、夕子に様々な嫌がらせを始めるが…。

 黒いフクロウの剥製の存在が、所々でミステリアスな雰囲気を醸し出しているが、大枠は、誰が誰に虐められ脅されていたのかを巡るミステリーが本筋となっている。改題後の「いじめっ子は死んだ」というタイトルが表している様に、黒いフクロウは虐めや悪事を行っていた者にだけ罰を与えていた様に思えなくもないが、一部何も悪い事をしていない者にまで被害を及ぼしていた事を考えると、偶々虐めっ子から虐めっ子の手に渡ってその先々で不幸を呼び起こしていただけであって、やはり黒いフクロウは人を選ばずに手に入れた者を不幸に陥れていく存在なのだろう。
 黒いフクロウが起こした不幸な出来事は、朝美の父の事故・母の骨折、シゲルとシゲルの父の事故死、魔子の死、そして朝美の父が行きずりの少年から黒いフクロウを買い戻した直後に起こった朝美と母の転落死と、最後に父自身の事故死。フクロウと無関係の不幸な出来事は、ミキの自殺未遂と、その責任を取って秋川先生が一か月後に学校を辞める事になった事、夕子が苛めに遭い、そのとばっちりを受けて秋川先生が火傷を負った事、朝美の父がシゲルの父を脅していた事がばれて会社をクビになった事等。もしかしたら黒いフクロウが起こす不幸は身近な人物にまで及び、これ等一見無関係な出来事も、全ては黒いフクロウの仕業なのかも知れないが…。いずれにせよ、何もしていないにも関わらず一番酷い目に遭ったのは秋川先生で間違いは無さそうだ。美人で溌剌とした秋川先生は、生徒達に人気があるのも頷ける、とても魅力的な好人物。死なずに済んだ事だけは不幸中の幸いだったと言えるかも知れない。



 「私を呪う恐怖の死美人」
 さくらまいこ
 ひばり書房 ヒット・コミックス 怪談シリーズ。1987年10月16日発行。定価380円。背表紙のナンバーは165。
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