最近購読した漫画331【ホラー&ミステリー(色々)】
【ホラー・ミステリー】
今回の本は2012年4月22日・5月11日・5月22日・5月31日に購入。
「血文字の謎」
角田ふうふ 大川美千子・作
秋田書店 ホラー・コミックス。1987年2月25日初版発行。定価380円(本体369円)。

「輪舞(Rondo)」
高井みお
リイド社 SPコミックス ホラーウーピーコミックスシリーズ。1999年11月20日1刷発行。定価:本体390円+税。

「読者の身近で起こった怖い話 実話・恐怖体験(DOKUSHA NO MIDIKA DE OKOTTA KOWAI HANASHI JITSUWA・KYOUFU TAIKEN)」 ①
恐デラ特別編集(KYOU-Delu TOKUBETSU HENSHUU)
リイド社 SPコミックス 恐怖の館コミックシリーズ。1994年8月7日発行。

「恐怖伝奇選集 呪い人形(KYOUFU DENKI SENSHUU MAJINAI-NINGYOU)」
英洋子(HANABUSA YOUKO)
秋田書店 ボニータコミックス。2000年2月15日初版発行。

「大橋薫&真弓(楠桂)作品集(OOHASHI KAORU & MAYUMI(KUSUNOKI KEI) SAKUHIN-SHUU)」
大橋薫(OOHASHI KAORU) 大橋真弓(OOHASHI MAYUMI)
ラポート ラポートデラックス ファンロード・コミックス。1986年1月1日第1刷発行。定価550円。1982年~1985年に発表された、双子の漫画家・大橋薫と大橋真弓姉妹の作品を19本収録した読み切り短編集。
「足もとのレオ(ASHIMOTO NO Leo)」は「ファンロード」1983年11月号に掲載。大橋薫/お手伝い・大橋真弓。週番で人気の無い夜の学校を見回る一郎(ICHIROU)とユミ(YUMI)に、化学室から現れた怪物が襲い掛かる。
「ミッドナイトゲーム(Midnight Game)」は「ファンロード」1984年4月号に掲載。大橋真弓/お手伝い・大橋薫。スリルを得る為の遊びでスリをやっているアン(Ann)から、財布をスリ返すという腕前を見せたロジャー(Roger)は、アンにただ自分の後を追って元の場所に戻って来るだけというゲームを持ち掛ける。
「死境幻想(SHIKYOU GENSOU)」は「ファンロード」1984年7月号に掲載された、大橋薫と大橋真弓の合作。預かり物を届ける為に村を通り抜けようとした旅人を、村を通らず回り道した方が良いと忠告する女性。かつて戦争で滅ぼされたその村には死に切れない死人達が徘徊し、恨みを持って生きている人間を襲う。
「LONG LONG AGO…」は「ファンロード」1984年11月号に掲載された大橋薫の作品。寂れた村へやって来て宿を取った吸血鬼のマイケル(Michael)。宿の娘・ルナ(Luna)にいきなり正体を見破られ、襲おうとした美女には指を食われる始末。この村は一体…?
「おまけのキャンパス日記(OMAKE NO Campus-NIKKI)」は「ファンロード」1985年1月号に掲載された大橋薫の作品。当時短大1年生だった筆者による日常と雑談。最後に大橋真弓による「おまけの大橋真弓の絵日記(OMAKE NO OOHASHI MAYUMI NO ENIKKI)」を1P収録。
「PRIVATE EYES」は「ファンロード」1985年3月号に掲載された大橋薫の作品。散歩中に死んでいたトカゲの墓を作ってあげた事で、それを見ていた誰かに見初められたと勝手に思い込んで喜んでいるミホ(MIHO)。相手は憧れの三郎(SABUROU)先輩なのか?
「無事生還!! L・Aレポート!!(BUJI SEIKAN!! L・A Report!!)」は「ファンロード」1985年6月号に掲載された大橋薫の作品。一ヶ月間のロサンゼルスでのホームステイ体験を描いたレポート漫画。
「哀愁の卒業旅行(AISHUU NO SOTSUGYOU-RYOKOU)」は「ファンロード」1984年6月号に掲載された、大橋薫の高校の卒業旅行での出来事を描いた4コマ漫画。
「ケタはずれ(KETA HAZURE)」は「ファンロード」1984年6月号に掲載された、大橋真弓によるエレベーターネタのサイレント4コマ漫画。
「ネオビヘビアリズム 新行動主義(Neo Behaviorism SHIN KOUDOU-SHUGI)」は大橋薫による描き下ろし作品。ゲイバーでのコンパ以来、性別を越えた美しさに目覚めたと力説する男・たっちゃん(TACCHAN)。子供を産む事すら「やってやれない事は無い」と言うが…。
「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART1 女の子の場合☆(☆ANAUME Series KONYA HA GOCHISOU Part1 ONNANOKO NO BAAI☆)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。吸血鬼のマイケルとルナが女の子に相対したケースを描いた1P漫画。
「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART2 男の子の場合☆(☆ANAUME Series KONYA HA GOCHISOU Part2 OTOKONOKO NO BAAI☆)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。吸血鬼のマイケルとルナが男の子に相対したケースを描いた1P漫画。
「生物の証明(SEIBUTSU NO SHOUMEI)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。西部劇風の酒場にやって来て、県立高村(TAKAMURA)高校の場所を尋ねる高校生・神谷(KAMIYA)。この酒場には生物の南(MINAMI)先生のコレクションにされてしまった生き物達が集っており、現実世界では神谷も今正に生体実験を施されつつあった。
「黒いカーニバル(KUROI Carnival)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。エリザベス(Elizabeth)への嫉妬から彼女の車に細工し事故を引き起こしたドロシー (Dorothy)は、女性を無残に殺害する残酷なカーニバル会場へと迷い込む。そこで何度も殺されていたのはエリザベスであった。
「森の中のジプシーと…(MORI NO NAKA NO Gypsy TO…)」は1985年7月発行の個人誌「LOVE SOMEBODY!!」に掲載された大橋薫の作品。父を殺した母が行方不明となり、厳しい叔母夫婦の許で暮らしているマリア(Maria)を、ジプシーのダンサー・サリー(Sally)が、一族に紹介して仲間にしてあげると誘いに来る。しかしその為には外部の者としての血を清めねばならず…。
「いとしの恋人!!(ITOSHI NO KOIBITO!!)」は1983年7月に描かれた投稿作品。敬(TAKASHI)の同居人で暗い性格だった雅志(MASASHI)は、恋人が出来たとの事で突如明るい性格に転じるが、その恋人とは電車に轢かれてバラバラとなって死亡した幽霊であった。何とか2人を別れさせようと画策する敬だが、思い詰めた雅志はとうとう死を決意する。
「化学室の魔女(KAGAKU-SHITSU NO MAJYO)」は1983年1月発行の尾北(BIHOKU)高校マン研会誌「PAN」11号に掲載された大橋真弓の作品。度々化学室に出入りしている転校生の三田(MITA)は、美人の化学の先生と親しくしている事から植野(UENO)達に絡まれ、咄嗟に植野の腕を切断して逃げ出すが…。
「ILLUSION -幻影-(Illusion -GENEI-)」は1982年冬発行の同人誌「K&M」に掲載された大橋真弓の作品。女子から親しみを込めて紙屑や消しゴムを投げ付けられて絡まれる尚(HISASHI)。ある時、滅多に感情を表に出さない谷崎梢(TANIZAKI KOZUE)が明るく笑いながら鉛筆を投げつけてきた事で、彼女に親近感を持った尚だったが、教室での彼女は相変わらず余所余所しく、その一方で、投げ付けてくる物はドンドン危ない物へとエスカレートしていくのだった。作品の最後に解説のページを1P収録。
「出席番号35(SHUSSEKI-BANGOU 35)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋真弓の作品。小田井(ODAI)の入院中に死亡したクラスメート・梶本よし子(KAJIMOTO YOSHIKO)の存在を、丸で無かった事の様に隠そうとしている先生と生徒達。その事に違和感を持った小田井は、化学準備室で出会った見知らぬ少女と親しくなるが、彼女は事故で硫酸を被ってしまった後、皆が取った態度に傷付き自殺した梶本であった。作品の最後に後書きを1P収録。
巻末にカラーイラスト及びピンナップ写真4P(大橋薫1P・大橋真弓2P)、巻中にイラスト4P(大橋薫1P・大橋真弓3P)、巻末にメッセージ兼作品解説兼楽描き6P(大橋薫2P・大橋真弓4P)を収録。
学園物・ファンタジー・日記漫画及びレポート漫画・ギャグ・ホラー等多彩な内容だが、霊や怪物を扱ったり奇怪な出来事を描いた物が多く、全体的にホラー色が強い印象。ギャグ物を含み、ホラーに分類出来る物は「足もとのレオ」「ミッドナイトゲーム」「死境幻想」「LONG LONG AGO…」「PRIVATE EYES」「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART1 女の子の場合☆」「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART2 男の子の場合☆」「黒いカーニバル」「森の中のジプシーと…」「いとしの恋人!!」「化学室の魔女」「ILLUSION -幻影-」「出席番号35」の13作品。「ケタはずれ」「ネオビヘビアリズム 新行動主義」「生物の証明」はホラーではないが奇怪な出来事を扱っている為、ノンフィクションである「おまけのキャンパス日記」「無事生還!! L・Aレポート!!」「哀愁の卒業旅行」以外は全て何らかの形で「恐怖」や「怪奇」が関連していると考えて良いと思う。
照れ隠しの為か、コマ枠外にやたらセルフ突っ込みが入ったり、シリアスな内容の作品も、最後の解説部分でおちゃらかしてぶち壊しにしてしまっている点も御愛嬌といった所か。スクリーントーンが余り使われておらず、手描きの効果が多い事からも、独特の雰囲気が形成されており、同人誌業界をアニパロ・エロパロが席巻する以前の、健全な学生同人作家のフレッシュな創作作品を堪能出来るという意味でも、貴重な1冊だと言えるかも知れない。この本を読んだ後は、是非とも大橋薫の「オカルト・ゾーン(Occult Zone)」や楠桂の「たとえばこんな幽霊奇談(TATOEBA KONNA YUUREI-KIDAN)」も押さえておきたい所。
「マリアに殺される(Maria)」
大橋薫
角川書店 あすかコミックス。1993年5月17日初版発行。
「ミステリー傑作選(Mystery KESSAKU-SEN)」 2
高口里純 庄司陽子 菊川近子 伊万里すみ子
講談社 講談社コミックスビーラブ。1992年7月13日第1刷発行。定価390円(本体379円)。
「ミステリー傑作選(Mystery KESSAKU-SEN)」 5
おおにし真 菊川近子 曽根原澄子 田槇いくみ 文月今日子
講談社 講談社コミックスミー。1993年11月13日第1刷発行。定価390円(本体379円)。
「血文字の謎」
角田ふうふ 大川美千子・作
秋田書店 ホラー・コミックス。1987年2月25日初版発行。定価380円(本体369円)。
「輪舞(Rondo)」
高井みお
リイド社 SPコミックス ホラーウーピーコミックスシリーズ。1999年11月20日1刷発行。定価:本体390円+税。
「読者の身近で起こった怖い話 実話・恐怖体験(DOKUSHA NO MIDIKA DE OKOTTA KOWAI HANASHI JITSUWA・KYOUFU TAIKEN)」 ①
恐デラ特別編集(KYOU-Delu TOKUBETSU HENSHUU)
リイド社 SPコミックス 恐怖の館コミックシリーズ。1994年8月7日発行。
「恐怖伝奇選集 呪い人形(KYOUFU DENKI SENSHUU MAJINAI-NINGYOU)」
英洋子(HANABUSA YOUKO)
秋田書店 ボニータコミックス。2000年2月15日初版発行。
「大橋薫&真弓(楠桂)作品集(OOHASHI KAORU & MAYUMI(KUSUNOKI KEI) SAKUHIN-SHUU)」
大橋薫(OOHASHI KAORU) 大橋真弓(OOHASHI MAYUMI)
ラポート ラポートデラックス ファンロード・コミックス。1986年1月1日第1刷発行。定価550円。1982年~1985年に発表された、双子の漫画家・大橋薫と大橋真弓姉妹の作品を19本収録した読み切り短編集。
「足もとのレオ(ASHIMOTO NO Leo)」は「ファンロード」1983年11月号に掲載。大橋薫/お手伝い・大橋真弓。週番で人気の無い夜の学校を見回る一郎(ICHIROU)とユミ(YUMI)に、化学室から現れた怪物が襲い掛かる。
「ミッドナイトゲーム(Midnight Game)」は「ファンロード」1984年4月号に掲載。大橋真弓/お手伝い・大橋薫。スリルを得る為の遊びでスリをやっているアン(Ann)から、財布をスリ返すという腕前を見せたロジャー(Roger)は、アンにただ自分の後を追って元の場所に戻って来るだけというゲームを持ち掛ける。
「死境幻想(SHIKYOU GENSOU)」は「ファンロード」1984年7月号に掲載された、大橋薫と大橋真弓の合作。預かり物を届ける為に村を通り抜けようとした旅人を、村を通らず回り道した方が良いと忠告する女性。かつて戦争で滅ぼされたその村には死に切れない死人達が徘徊し、恨みを持って生きている人間を襲う。
「LONG LONG AGO…」は「ファンロード」1984年11月号に掲載された大橋薫の作品。寂れた村へやって来て宿を取った吸血鬼のマイケル(Michael)。宿の娘・ルナ(Luna)にいきなり正体を見破られ、襲おうとした美女には指を食われる始末。この村は一体…?
「おまけのキャンパス日記(OMAKE NO Campus-NIKKI)」は「ファンロード」1985年1月号に掲載された大橋薫の作品。当時短大1年生だった筆者による日常と雑談。最後に大橋真弓による「おまけの大橋真弓の絵日記(OMAKE NO OOHASHI MAYUMI NO ENIKKI)」を1P収録。
「PRIVATE EYES」は「ファンロード」1985年3月号に掲載された大橋薫の作品。散歩中に死んでいたトカゲの墓を作ってあげた事で、それを見ていた誰かに見初められたと勝手に思い込んで喜んでいるミホ(MIHO)。相手は憧れの三郎(SABUROU)先輩なのか?
「無事生還!! L・Aレポート!!(BUJI SEIKAN!! L・A Report!!)」は「ファンロード」1985年6月号に掲載された大橋薫の作品。一ヶ月間のロサンゼルスでのホームステイ体験を描いたレポート漫画。
「哀愁の卒業旅行(AISHUU NO SOTSUGYOU-RYOKOU)」は「ファンロード」1984年6月号に掲載された、大橋薫の高校の卒業旅行での出来事を描いた4コマ漫画。
「ケタはずれ(KETA HAZURE)」は「ファンロード」1984年6月号に掲載された、大橋真弓によるエレベーターネタのサイレント4コマ漫画。
「ネオビヘビアリズム 新行動主義(Neo Behaviorism SHIN KOUDOU-SHUGI)」は大橋薫による描き下ろし作品。ゲイバーでのコンパ以来、性別を越えた美しさに目覚めたと力説する男・たっちゃん(TACCHAN)。子供を産む事すら「やってやれない事は無い」と言うが…。
「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART1 女の子の場合☆(☆ANAUME Series KONYA HA GOCHISOU Part1 ONNANOKO NO BAAI☆)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。吸血鬼のマイケルとルナが女の子に相対したケースを描いた1P漫画。
「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART2 男の子の場合☆(☆ANAUME Series KONYA HA GOCHISOU Part2 OTOKONOKO NO BAAI☆)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。吸血鬼のマイケルとルナが男の子に相対したケースを描いた1P漫画。
「生物の証明(SEIBUTSU NO SHOUMEI)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。西部劇風の酒場にやって来て、県立高村(TAKAMURA)高校の場所を尋ねる高校生・神谷(KAMIYA)。この酒場には生物の南(MINAMI)先生のコレクションにされてしまった生き物達が集っており、現実世界では神谷も今正に生体実験を施されつつあった。
「黒いカーニバル(KUROI Carnival)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋薫の作品。エリザベス(Elizabeth)への嫉妬から彼女の車に細工し事故を引き起こしたドロシー (Dorothy)は、女性を無残に殺害する残酷なカーニバル会場へと迷い込む。そこで何度も殺されていたのはエリザベスであった。
「森の中のジプシーと…(MORI NO NAKA NO Gypsy TO…)」は1985年7月発行の個人誌「LOVE SOMEBODY!!」に掲載された大橋薫の作品。父を殺した母が行方不明となり、厳しい叔母夫婦の許で暮らしているマリア(Maria)を、ジプシーのダンサー・サリー(Sally)が、一族に紹介して仲間にしてあげると誘いに来る。しかしその為には外部の者としての血を清めねばならず…。
「いとしの恋人!!(ITOSHI NO KOIBITO!!)」は1983年7月に描かれた投稿作品。敬(TAKASHI)の同居人で暗い性格だった雅志(MASASHI)は、恋人が出来たとの事で突如明るい性格に転じるが、その恋人とは電車に轢かれてバラバラとなって死亡した幽霊であった。何とか2人を別れさせようと画策する敬だが、思い詰めた雅志はとうとう死を決意する。
「化学室の魔女(KAGAKU-SHITSU NO MAJYO)」は1983年1月発行の尾北(BIHOKU)高校マン研会誌「PAN」11号に掲載された大橋真弓の作品。度々化学室に出入りしている転校生の三田(MITA)は、美人の化学の先生と親しくしている事から植野(UENO)達に絡まれ、咄嗟に植野の腕を切断して逃げ出すが…。
「ILLUSION -幻影-(Illusion -GENEI-)」は1982年冬発行の同人誌「K&M」に掲載された大橋真弓の作品。女子から親しみを込めて紙屑や消しゴムを投げ付けられて絡まれる尚(HISASHI)。ある時、滅多に感情を表に出さない谷崎梢(TANIZAKI KOZUE)が明るく笑いながら鉛筆を投げつけてきた事で、彼女に親近感を持った尚だったが、教室での彼女は相変わらず余所余所しく、その一方で、投げ付けてくる物はドンドン危ない物へとエスカレートしていくのだった。作品の最後に解説のページを1P収録。
「出席番号35(SHUSSEKI-BANGOU 35)」は1984年7月発行の同人誌「K&M・2 Killing Moon」に掲載された大橋真弓の作品。小田井(ODAI)の入院中に死亡したクラスメート・梶本よし子(KAJIMOTO YOSHIKO)の存在を、丸で無かった事の様に隠そうとしている先生と生徒達。その事に違和感を持った小田井は、化学準備室で出会った見知らぬ少女と親しくなるが、彼女は事故で硫酸を被ってしまった後、皆が取った態度に傷付き自殺した梶本であった。作品の最後に後書きを1P収録。
巻末にカラーイラスト及びピンナップ写真4P(大橋薫1P・大橋真弓2P)、巻中にイラスト4P(大橋薫1P・大橋真弓3P)、巻末にメッセージ兼作品解説兼楽描き6P(大橋薫2P・大橋真弓4P)を収録。
学園物・ファンタジー・日記漫画及びレポート漫画・ギャグ・ホラー等多彩な内容だが、霊や怪物を扱ったり奇怪な出来事を描いた物が多く、全体的にホラー色が強い印象。ギャグ物を含み、ホラーに分類出来る物は「足もとのレオ」「ミッドナイトゲーム」「死境幻想」「LONG LONG AGO…」「PRIVATE EYES」「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART1 女の子の場合☆」「☆穴ウメシリーズ 今夜は御馳走 PART2 男の子の場合☆」「黒いカーニバル」「森の中のジプシーと…」「いとしの恋人!!」「化学室の魔女」「ILLUSION -幻影-」「出席番号35」の13作品。「ケタはずれ」「ネオビヘビアリズム 新行動主義」「生物の証明」はホラーではないが奇怪な出来事を扱っている為、ノンフィクションである「おまけのキャンパス日記」「無事生還!! L・Aレポート!!」「哀愁の卒業旅行」以外は全て何らかの形で「恐怖」や「怪奇」が関連していると考えて良いと思う。
照れ隠しの為か、コマ枠外にやたらセルフ突っ込みが入ったり、シリアスな内容の作品も、最後の解説部分でおちゃらかしてぶち壊しにしてしまっている点も御愛嬌といった所か。スクリーントーンが余り使われておらず、手描きの効果が多い事からも、独特の雰囲気が形成されており、同人誌業界をアニパロ・エロパロが席巻する以前の、健全な学生同人作家のフレッシュな創作作品を堪能出来るという意味でも、貴重な1冊だと言えるかも知れない。この本を読んだ後は、是非とも大橋薫の「オカルト・ゾーン(Occult Zone)」や楠桂の「たとえばこんな幽霊奇談(TATOEBA KONNA YUUREI-KIDAN)」も押さえておきたい所。
「マリアに殺される(Maria)」
大橋薫
角川書店 あすかコミックス。1993年5月17日初版発行。
「ミステリー傑作選(Mystery KESSAKU-SEN)」 2
高口里純 庄司陽子 菊川近子 伊万里すみ子
講談社 講談社コミックスビーラブ。1992年7月13日第1刷発行。定価390円(本体379円)。
「ミステリー傑作選(Mystery KESSAKU-SEN)」 5
おおにし真 菊川近子 曽根原澄子 田槇いくみ 文月今日子
講談社 講談社コミックスミー。1993年11月13日第1刷発行。定価390円(本体379円)。
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