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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画22【古本/少女漫画】



 私は子供の頃、一人っ子で両親が共稼ぎだった為、よく親戚の家に預けられていました。その頃よく遊びに行っていた5歳年上の従姉妹のお姉さんが漫画好きで、私も少なからずその影響を受けたのですが、子供の頃の5歳の年の差というのは非常に大きく、私には、従姉妹のお姉さんが読んでいる少女漫画が、非常に複雑な「大人が読む物」の様に思えてしまっていたのです。その頃の「少女漫画は複雑で難しい内容だ」という思い込みがなかなか拭い切れず、年齢を重ねてからも少女漫画は敬遠しがちになったまま現在に至ります。
 私が少女漫画に余り詳しくないのは、こういう理由によるものです。しかし今でもタイトルや絵が僅かに記憶に残っていて、内容が非常に気になっている作品も多数あり、それ等もいずれは手に入れて改めて読み直したいと思っています。今回の本は、特にその頃の思い出のある作品という訳ではないのですが、レトロな少女漫画を突然読みたくなって、去年の12/28と今年の1/15に買い求めた物です。

 「青春キック・オフ!(SEISHUN KICK OFF!)」 有吉京子(ARIYOSHI KYOUKO) 1・2・3巻・・・・・「週刊マーガレット」1975年36号〜1976年19号に連載された作品で、一言で言うならば「青春賛歌」。「青春とは、悩み、苦しみ、それでも尚輝いている物だ」と言う作者からのメッセージが込められている様に思われます。
 主人公・裕子(YUUKO)は美術部に所属する高校2年生。同じ女性としては美術部部長の美坂(MISAKA)先輩に憧れ、またサッカー部主将の結城(YUUKI)先輩に恋心を抱いている。そこへ登場する不良の麻生(ASOU)。以前美坂先輩と付き合っていた経験のある麻生は、今度は裕子に興味を抱き、美坂先輩は傷心の後、過去と決別する様に北海道へと転校して行ってしまう。一方、結城先輩が姉の秀子(HIDEKO)の事が好きだという事を知り、戸惑う裕子。サッカー部存続の危機に、力を貸す代わりに何でも言う事を聞く様、取り引きを持ち掛ける麻生と、それを承諾する裕子だが…。
 …と、ここまでが1巻の内容です。これ以降が、またかなりヘビーな展開となっていくのですが、優等生風の先輩に憧れる一方、最初は嫌っていた筈のDQNに心惹かれていく主人公…といった設定を初め、少女漫画の王道的展開が、たった3册の本の中に全て詰め込まれている感じです。当時の流行だったスポーツ根性物や熱血教師物といった要素も含まれており、かなり盛り沢山な内容に少々圧倒されてしまいました。何でも良いから昔の少女漫画を読みたい気分だったので、全3巻セット150円という安さに引かれて購入したのですが、正直言って侮っていた自分が恥ずかしい。これはなかなか凄い作品ですよ。

 「アンドロメダ・ストーリーズ(Andromeda Stories)」 光瀬龍(MITSUSE RYUU)&竹宮恵子(TAKEMIYA KEIKO)・・・・・「マンガ少年」1980年11月号〜1981年5月号及び「デュオ」1981年9月創刊号〜1982年11月号に連載された作品。アニメ共々余りにも有名な作品なのですが、私はどちらも観たり読んだりした事が無かったので、古本屋で全3巻セット350円で見掛けて、試しに読んでみようという軽い気持ちで購入しました。
 地球から220万光年離れたアンドロメダ星雲。ある平和な惑星の平和な国で、新王の戴冠式と結婚式が同時に行われ、国中が祝賀ムードに沸き返っていた。そんな中、突如謎の物体が飛来し、郊外の山奥へと墜落する。中から現れた機械は、調査に訪れた王国の調査隊を殺害し、更に蝙蝠の様な姿をした無数の機械が王国へ向かい、人々の体に寄生して意のままに操り始める。知らぬ間に城は支配され、王の言動までもがおかしくなり始めた矢先、妃は妊娠し、やがて双子を出産するが、双子は災厄の象徴との言い伝えから、2人は離れ離れにされてしまう。王国は完全に機械に支配され、惑星全土の機械化が着々と進む中、双子の王子と王女を中心に、かつて機械に故郷を滅ぼされた星々からやって来た戦士や子孫達が集い、機械達との決戦に挑む…。
 最初はここまで話が広がるとは到底思えなかったぐらいに、壮大な物語です。原作者の光瀬龍は、萩尾望都(HAGIO MOTO)の漫画「百億の昼と千億の夜(HYAKU-OKU NO HIRU TO SEN-OKU NO YORU)」の原作者としても有名なSF小説家ですが、私としては身近な動物や昆虫を扱った漫画「ロン先生の虫眼鏡(RON-SENSEI NO MUSHIMEGANE)」の原作者としての方が馴染みがありますね。両者の間には一見共通点が無い様に見えて、生命の神秘や自然と共に生きる事の大切さを訴えている所など、実は大きな共通点がある様に思います。
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