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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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リスト01【釣り漫画】





 (画像は左上から「釣りキチ三平 平成版(TSURIKICHI SANPEI HEISEI-BAN)」「バス・ハンター渡(Bass Hunter WATARU)」「釣りに行こうよ!(TSURI NI IKOUYO!)」「釣り屋ナガレ(TSURIYA NAGARE)」)

 釣りをしている場面自体は「のらくろ(NORAKURO)」等、戦前の時代から既に漫画で描かれていましたが、本格的に「釣り」を主題として扱った漫画の元祖となると、やはり「釣りバカたち(TSURIBAKA-TACHI)」や「釣りキチ三平(TSURIKICHI SANPEI)」辺りになるのでしょうか。「釣り入門」等の学習百科やカラー図鑑の類で、漫画やイラストによる図解で解り易く解説した物は昔からあっただろうし、釣り人を主人公にしたホラー漫画なんかも、貸本時代にあっても良さそうに思えるのですが、厳密に「釣り漫画」と言えるかどうかは疑問であり、やはり「釣り漫画」がジャンルとして認知される様になったのは、比較的最近(1970年代以降)の事だと考えた方が良いかも知れません。

 私は釣りの経験が殆ど無いのですが、小学生の時に一度だけ興味を持って、始めようとした事があります。触発された理由はやはり漫画の影響が大きかったのですが、結局は魚も居なさそうな近所のドブ川に釣り糸を垂らした(何も釣れなかった)のと、海へ行った時にテトラポットの上から小魚を手釣りした程度の経験のみで、本格的に始めるには至らず、すぐに興味も失ってしまいました。
 私に釣りへの興味を持たせたのは、実は釣りそのものをテーマにした漫画ではなく、「サザエさん(SAZAE-SAN)」等の、日常生活をテーマにした漫画の中で描かれた釣りの場面でした。お父さんが「夕食のおかずは任せておけ」と言って釣りに出掛け、実際にたくさん魚を釣って帰って来る事もあれば、全く釣れなくて、魚屋で買った魚を「自分が釣った」と見栄を張り、すぐにばれてしまう事も…。そうした「釣った魚を食べる、或いは食べる為の魚を釣るという行為が、日常生活の一部となっている」という、漫画の中での日常生活そのものに憧れた訳なのですが、そもそも近くに綺麗な川も海も無く、日常的に釣りが楽しめる様な環境では無かった事もあり、小学生にとっては夢を叶える為の敷居が余りにも高く、それが叶わぬと解った以上、興味が失われてしまうのも無理は無かったと言えるかも知れません。
 しかしながら、釣りへの興味と憧れは「釣り漫画を読む」という趣味に受け継がれ、釣り漫画の登場人物達に自分の姿を重ね合わせる事で、趣味とするには至らなかった無念さを、少しは満足させているといった次第です。まだ憧れの気持ちは持っていて、いつかはまたやってみたいという気持ちが、少なからずあるのかも知れません。「自然を大事にする」とか「釣った魚を食べる」といった場面が描かれる事が多い作品が特に好きですね。人間も自然の一部なのだという事を実感させてくれます。

〈釣り漫画リスト〉

 「釣りバカたち(TSURIBAKA-TACHI)」/矢口高雄(YAGUCHI TAKAO)・・・「週刊漫画アクション」1972年〜1983年

 「釣りキチ三平(TSURIKICHI SANPEI)」/矢口高雄(YAGUCHI TAKAO)・・・「週刊少年マガジン」1973年〜1983年19号

 「釣りキチ三平 平成版(TSURIKICHI SANPEI HEISEI-BAN)」/矢口高雄(YAGUCHI TAKAO)・・・2001年〜

 「土佐の一本釣り(TOSA NO IPPONDURI)」/青柳裕介(AOYAGI YUUSUKE)・・・「ビッグコミック」1975年〜1986年

 「土佐の一本釣り PART2 純平(TOSA NO IPPONDURI PART2 JYUNPEI)」/青柳裕介(AOYAGI YUUSUKE)・・・「ビッグコミック」連載

 「釣り師トンビ(TSURISHI TONBI)」/まなべまさひろ(MANABE MASAHIRO)・・・「週刊少年チャンピオン」1976年増刊号

 「釣りバカ日誌(TSURIBAKA NISSHI)」/やまさき十三(YAMASAKI JYUUZOU)&北見けんいち(KITAMI KENICHI)・・・「ビッグコミックオリジナル」1979年〜

 「釣りバカ大将(TSURIBAKA TAISHOU)」/桜多吾作(OUTA GOSAKU)・・・「月刊コロコロコミック」1980年10月号〜1983年8月号

 「新 釣りバカ大将(SHIN TSURIBAKA TAISHOU)」/桜多吾作(OUTA GOSAKU)・・・「別冊コロコロコミック」連載

 「釣りガキ大統領(TSURIGAKI DAITOURYOU)」/キドタモツ(KIDO TAMOTSU)・・・「100てんコミック」連載

 「青空フィッシング(AOZORA Fishing)」/高橋よしひろ(TAKAHASHI YOSHIHIRO)・・・「週刊少年ジャンプ」連載

 「おれはナマズ者(ORE HA NAMAZUMONO)」/やまさき十三(YAMASAKI JYUUZOU)&はしもとみつお(HASHIMOTO MITSUO)・・・「週刊少年サンデー」1982年6号〜1984年21号

 「釣ったれ名人(TSUTTARE MEIJIN)」/南条英樹(NANJYOU HIDEKI)&出井州忍(DEIZU NIN)・・・「週刊少年チャンピオン」1982年49号〜1983年19号

 「釣りキチ一直線(TSURIKICHI ICCHOKUSEN)」/みやはら啓一(MIYAHARA KEIICHI)

 「新 釣りキチ一直線(SHIN TSURIKICHI ICCHOKUSEN)」/日比茂樹(HIBI SHIGEKI)&みやはら啓一(MIYAHARA KEIICHI)・・・1986年〜1987年

 「釣り船物語(TSURIFUNE MONOGATARI)」/みやはら啓一(MIYAHARA KEIICHI)

 「新 釣り船物語(SHIN TSURIFUNE MONOGATARI)」/みやはら啓一(MIYAHARA KEIICHI)

 「バス・ハンター渡(Bass Hunter WATARU)」/吉田 幸二(YOSHIDA KOUJI)&金井たつお(KANAI TATSUO)・・・「週刊少年ャンピオン」連載

 「防衛漫玉日記(BOUEI MANTAMA NIKKI)」/桜玉吉(SAKURA TAMAKICHI)・・・「コミックビーム」1995年12月号〜1997年1月号

 「釣れんボーイ(TUREN Boy)」/いましろたかし(IMASHIRO TAKASHI)・・・「コミックビーム」1998年〜2002年

 「Mr. 釣りどれん(Mr. TSURIDOREN)」/とだ勝之(TODA KATSUYUKI)・・・「月刊少年マガジン」1996年8月号〜2002年3月号

 「釣りに行こうよ!(TSURI NI IKOUYO!)」/森一生(MORI ISSEI)・・・「週刊少年マガジン」1996年42号〜1997年16号

 「釣りに行こうぜ!! (TSURI NI IKOUZE!!)」/森一生(MORI ISSEI)・・・「週刊少年マガジン」1999年44号〜2000年21号

 「スーパーフィッシング グランダー武蔵(Super Fishing Grander Musashi)」/藤本信行(FUJIMOTO NOBUYUKI)&てしろぎたかし(TESHIROGI TAKASHI)・・・「コロコロコミック」1996年11月号〜2000年2月号

 「ツリッキーズ ピン太郎(TSURICKIES PINTAROU)」/真倉翔(MAKURA SHOU)&岡野剛(OKANO TAKESHI)・・・「週刊少年ジャンプ」2000年12号〜31号

 「マフィアとルアー(Mafia TO Lure)」/TAGRO

 「おぼこ(OBOKO)」/荻野真(OGINO MAKOTO)・・・「ビジネスジャンプ」2003年

 「バスマスター嵐丸(Bass Master RANMARU)」/高橋大河(TAKAHASHI TAIGA)&下條よしあき(SHIMOJYOU YOSHIAKI) ・・・「釣りコミック」連載

 「プロバサー虎之助(Pro Basser TORANOSUKE)」/吉田幸二(YOSHIDA KOUJI)&下條よしあき(SHIMOJYOU YOSHIAKI) ・・・「釣りコミック」連載

 「ウチのつりバカ父ちゃん(UCHI NO TSURIBAKA TOUCHAN)」/カナマルショウジ(KANAMARU SHOUJI)・・・「釣りコミック」連載

 「江戸釣百景 ぶらり百竿(EDO TSURI HYAKKEI BURARI HYAKKAN)」/中川真(NAKAGAWA SHIN)&風狸けん(FUURI KEN)・・・「ビッグコミック増刊号」2005年3月17日号〜2010年3月17日号

 「アングラーヒーロー(Angler Hero)」/尾頭しいた(OZU SHIITA)・・・「ケロケロエース」2007年Vol.1〜

 「釣り屋ナガレ(TSURIYA NAGARE)」/竹下けんじろう(TAKESHITA KENJIROU)・・・「週刊少年チャンピオン」2008年35号〜

 「青い空キラリ(AOI SORA KIRARI)」/左近士諒(SAKONJI RYOU)

 「ぶっ飛び広海くん(BUTTOBI HIROMI-KUN)」/うえやまとち(UEYAMA TOCHI)

 「爆釣伝説 KANATA(BAKUCHOU-DENSETSU KANATA)」/鷹岬諒(TAKAMISAKI RYOU)・・・「別冊コロコロコミック」2010年6月号~10月号・2011年4月号
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こんなにあるんですね
 釣り漫画って、意識していませんでしたが、こんなにあったんですね。列挙していただいて、その多さに驚きました。読んだ事があるものもありますが、知らないものも多くて……。

 「釣りキチ三平」や「釣りバカ日誌」といった、アニメや劇場映画にもなったビッグネームもありますね。「美味しんぼ」で釣りの話があった時、釣りの雑誌社に取材に行った先の人物が「釣りバカ日誌」のキャラまんまの顔で、その友情出演に笑った記憶があります。

 釣り漫画って、現代社会がマニア化し、オタク化して行き、趣味の一ジャンルだけで立派に漫画の題材になり得るというタイプの漫画文化の走りなのかもしれませんね。
甘茶 URL 2011/02/21(Mon)23:38:02 編集
実は私も知らない物ばかりです
 甘茶さん、コメント有難うございます。元々は自分が所有している物を中心にリストを作成していたのですが、調べていく内にかなり多くの作品が在る事が解って、最終的には私も読んだ事が無い物が大半を占める様になってしまいました。釣り漫画オンリーの「釣りコミック」なる雑誌が刊行されている事からも、まだまだ見落としている作品は多いと思います。新しい情報を得たら、随時リストに加えていくつもりです。

 「釣りバカ日誌」のキャラは、あのキャラクターの絵だけで何だか笑えてしまう様な所がありますよね。パロディなんかで使われていたりすると、ネタそのものが面白いかどうかよりも、「描かれている」という事実だけで笑ってしまいます。私はながしま超助の「ぷるるんゼミナール」でパロディキャラが出て来た時に大笑いした覚えがあります。

 釣りやプラモやゲームといったホビー系に限らず、グルメ漫画や特定の職業を扱った作品等、ジャンルの幅広さは、日本の漫画の大きな特徴の1つである事は間違いないでしょう。海外の漫画でそういった尖ったジャンルの物がもし在るのならば、是非読んでみたいと思うのですが、日本の釣り漫画が海外で人気があるなどといった話は全く聞きませんし、何でもかんでも漫画の題材にしてしまうといった(良い意味での)貪欲さは、やはり日本独自の風潮なのかも知れません。
manken99 2011/02/22(Tue)23:36:37 編集
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