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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画118【古本/アダルト】

 先日ニューヨークタイムズ紙で日本の漫画「奥サマは小学生」を槍玉に上げ、日本が全世界に向けて積極的に児童ポルノを売り込んでいるかの様な批判記事が掲載されたと聞き、「またか」とうんざりした。一昨年は「レイプレイ」、去年はポーランドの中学校で起きた乱交事件を、何故か台湾のマスコミが日本のマイナーエロ漫画の所為にするなど、海外からの日本のアダルトコンテンツへの感情的且つ見当違いの非難は、もはや「虐め」の域に達していると言っても過言ではない。連中が日本のエロゲームやエロ漫画を叩いた事で、それ以降確実に、グラフ化すると直滑降を描いているかの如く劇的に性犯罪の数が減少して、日本のエロコンテンツの悪影響が完璧に証明されたと言うのであれば、その確たる証拠を是非見せて貰いたいものだ。
 これは何も海外からの非難に限った話ではなく、日本国内での規制についても同様の事が言える。まず、「漫画やアニメやゲームでの暴力表現や性表現は、確実に犯罪を助長している」と言うのであれば、刑務所に収監されている全受刑者にプロファイリングでも行って、本当にそれ等創作物からの影響を受けたのかどうか調べる必要があるし、仮に多くの犯罪者が(責任転嫁する為に嘘を吐いている訳ではなく)本当に漫画等からの影響を受けて犯罪を犯していたのだとしても、その本人に「軽々しく影響を受けるな」と説教してやるのが筋と言うものだろう。本人の罪を咎めず安易に漫画等の所為にするのは、責任転嫁以外の何物でもない。
 この件についての意見をネット上で調べていて、未だに漫画の中の特定の場面を見て「これは駄目だ。こんな物は規制して当然だ」と言う意見を、ごく当たり前の様に発言している人が居た事には、何も言うべき言葉が見当たらず、ただただ呆れるより他は無かった。自分の主観で気に入らないと思った物を、法で規制すべきだと言う、その考え方がどれ程独善的で危険な事か全く解っていないのだ。

 「犯罪を助長する可能性」だけでエロコンテンツを「クロ」扱い出来るのであれば、逆に「犯罪を抑制する可能性」で「シロ」扱いする事も出来るだろう。もちろん確実に証明された訳ではないから、それを理由に規制反対を訴える事は出来ないが、それならば「クロ」である事も確実に証明された訳ではないのだから、確たる証拠も無く単なる決め付けで規制を押し進める事も許される事ではない。日本よりも性に対して厳しい国での現状はどうなのか、まずそれについて調べるだけでも、日本で規制を厳しくしていった結果がどうなるかのシミュレーションが可能な筈である。
 「子供が見て悪影響を受けてしまう可能性がある」と言うだけなら、子供が見られない様に隔離すれば良いだけの話なのだが、「大人も悪影響を受ける可能性がある。だから大人も禁止する」などと言われてしまっては、もはや議論するどころの話ではない。調査する事すら許さないという反捕鯨教カルト信者達と同様に、規制する側とされる側、どちらの頭がおかしいのかは一目瞭然といった所だろう。

 年齢制限は必要だが、実の所厳格に隔離する事に関しては、適度に曖昧なままで良いと私は思っている。その理由を以下に述べる。
 私が小学生の頃、近所の駄菓子屋に置かれていた雑誌の棚には、「少年ジャンプ」や「小学何年生」といった子供向けの雑誌と共に、大人向けのエロ雑誌も(現在のコンビニ同様)一緒に並べて売られていた。棚の上の方が大人向けで、下の方が子供向けといった区分は一応されていたものの、子供でも手に取って見ようと思えば見られる位置に置かれていたのだが、私は手に取るどころか、大人向けの雑誌の方には絶対に視線すら向けない様にしていたものだった。何故ならば、少しでもそちらを見ようものなら、周りの友人達からスケベ扱いされてからかわれるからだ。子供と言えどスケベな事に興味が無い訳ではないのだが、そうした大人の世界に首を突っ込む事が良くない行為であるという事は、皆解っていた訳である。
 中学生の頃には、銭湯帰りに古本屋でエロ本の立ち読みをしていて店の人に怒られたと言う友人の事を、皆で馬鹿扱いしてからかっていたものだったし(店の人の文句を言っていた訳ではないという所がポイント)、隠れて読んでいたエロ本を親に見付かって取り上げられ、叱られた時も、恥ずかしくて悔しい思いはしたものの、自分が悪い事をしたからだという自覚はあったので、親に反抗したりなどはしなかったものだ。つまりはそうした、やってはいけない事をそれとなく悟らせる「空気」を作り上げる事こそが重要なのであって、子供がエロ本に興味を示したならば周りの大人が叱ってやればそれで良いし、漫画で描かれていた荒唐無稽な事を現実に真似しようとした奴が居たならば、そいつのその行為を咎めてやればそれで良いのだ。かめはめ波が本当に出来ると思って真似をする子供には「出来る訳ないだろ、馬鹿」と言えば良いのであって、「かめはめ波の絵を描く事は子供に悪影響を及ぼすので、法律で禁止する」などと大人が真顔で吐かす様では、その大人の方が狂っていると思われても仕方が無いだろう。

 今も昔も、現実と創作の世界を区別出来ない狂った大人が多過ぎる(←当然、これは規制する側の事を言っている)。私は残虐な内容のホラー漫画も特殊な嗜好のエロ漫画も大好きだが、現実と創作を区別出来ない程狂ってはいない。「創作だからこそ」楽しめるのだ。そこを勘違いしない様にして貰いたい。



 今回は主張したい事が先にあって、それに合わせて買った漫画を紹介する様な形になってしまった。今回の本は去年の11/29・今年の2/4・2/12に購入した物。「ドロボーマン」は厳密にはエロ漫画ではないのだが、エロシーンも含まれる成人向けの漫画という事で、ここに含めた。

 「ドロボーマン(DOROBO−Man)」 石橋渡(ISHIBASHI WATARI)&みね武(MINE TAKESHI)

 「部長より愛をこめて(BUCHOU YORI AI WO KOMETE)」 DISTANCE 1・2巻

 「師走の翁(SHIWASU NO OKINA)」 師走の翁(SHIWASU NO OKINA)

 「淫の方程式」 あずき紅(AZUKI KURENAI)

 「Quo Vadis 2[−四神−]」 百済内創(KUDARA NAIZOU)
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