最近購読した漫画90【古本/ホラー漫画(犬木加奈子)】
【ホラー・ミステリー】今回の本は11/29と12/3に購入した物です。出来れば11月中に購入した物を全て紹介し終えた後で、12月に購入した物を紹介していきたかったのですが、最近は特定のジャンルや作家・出版社別に分けて紹介する事に拘っている為、予定外の買い物をしたり、欲しい物がなかなか手に入らないといった事が続くと、どうしても「ちゃんとジャンル分けをした上で、ほぼ購入した順に紹介していく」といった事が難しくなってきます。全てを【新刊/色々】【古本/色々】で括れば楽ではあるのですが、やはり少しでも拘りたいという気持ちがありますからね。
「怪奇人形館(KAIKI NINGYOU-KAN)」 犬木加奈子(INUKI KANAKO)・・・・・1992年7月13日発行。
「ゴキブリの家(GOKIBURI NO IE)」 犬木加奈子(INUKI KANAKO)・・・・・1989年〜1992年に発表されたホラー作品6本を収録した短編集。1994年8月1日発行。
「暗闇の女たち(KURAYAMI NO ONNA-TACHI)」は「ナイトメア」1990年?月号に掲載。自分がせっかく作った料理を見もせずに食べる夫への不満から、料理にヒルを混ぜて食べさせる妻の話「1号室 料理好きの女」、収集日以外の日に捨てられていたゴミを持ち帰り、誰が出したのか調べる名目で漁り始めたゴミの内容から、夫への不満をぶちまけた妻が辿った末路「2号室 ゴミ置き場の女たち」、寂しい時に時報を聞く習慣のある、妻帯者の男性と不倫している女性の話「3号室 117の女」の3本立て。
表題作の「ゴキブリの家」は「ラビアンミステリー」1990年?月号に掲載。有名音大出身でピアノを教えている見栄っ張りな妻・ルリ子(RORIKO)。彼女は家事を一切せず、台所は散らかり放題でゴキブリの巣になっており、そのゴキブリ退治を夫にやらせていた。その事で夫と口論になった日の夜、何時も自分にお世辞を言ってくれる奥様方がゴキブリの姿となって、自分に悪態を吐く悪夢を見たルリ子は…。
「顔のない女(KAO NO NAI ONNA)」は「ナイトメア」1992年?月号に掲載。同じマンションの隣の部屋に住む女性と、ふとした事から交流を持つ様になったミヨ子(MIYOKO)。やたらと家に上がり込み、家の中の事を根掘り葉掘り詮索する隣の女を疎ましく感じるミヨ子だったが、そんな日々を過ごしている内、何故か夫が家に帰って来なくなってしまう。
「樹海奇譚(JYUKAI KIDAN)」は「ACラビアン」1991年?月号に掲載。さえないサラリーマンの弱木(YOWAKI)は、カメラを趣味にしようと向かった樹海で道に迷い、偶々見付けた美しい女性の死体を裸にしてフィルムに収める。無事に樹海を出た弱木は、後にタマ子(TAMAKO)と云う女性と知り合い同棲生活を始めた事で、毎日が充実していくが、何故かアパートの部屋は腐敗臭とハエの多さに悩まされる様になるのだった。
「霊と遊ぶな子供たち!!(REI TO ASOBUNA KODOMO-TACHI!!)」は「あなたの恐怖体験」1992年?月号に掲載。作者の実体験を描いた作品で、小学生の時に出会ったベタベタさん、学生時代に経験した幽体離脱、仕事場のマンションでアシスタントと共に体験した霊現象を紹介。
「悪夢の扉(AKUMU NO TOBIRA)」は「別冊フレンド」1989年?月号に掲載。平凡で退屈な毎日に不満を持つのの子(NONOKO)が、現実としか思えない様々な刺激的な夢の中で過ごす様になる「夢みる少女(YUME MIRU SHOUJYO)」と、容姿は美しいが心の美しさの方は装っているルイ子(RUIKO)が、美男子に掛けられたカエルの呪いを解こうとする「かえるの王子(KAERU NO OUJI)」の2本立て。
既婚女性や同棲相手が居る男性を主人公とした大人向けの作品が殆どを占める、少し異色の作品集。「ゴキブリの家」や「顔のない女」は、同じタイトルで低年齢向けだったとしたら、恐らくはストレートな視覚的恐怖物になっていたのではないかと思う。自分が主人公と同じ独身男性であるが故か、一番怖いと思った作品はやはり「樹海奇譚」なのだが、自分が抱いている女が腐った死体ではないかといった生理的嫌悪感だけでなく、他人に知られたくない後ろ暗い秘密を当の本人から突き付けられているといった、「逃げられない恐怖」をも描いている点が秀逸だと思う。「霊と遊ぶな子供たち!!」は、作者の実体験物としてはかなり濃い内容で、旅行先でちょっと何かを見たとか聞いたとか、その程度の物ではない所がポイント高し。「悪夢の扉」は普段同様童話を思わせる内容の作品だが、夜に見る「夢」と将来の希望や願いを意味する「夢」、2通りの「夢」を象徴する話を併録した点が独特。
「犬木加奈子クイーンズコレクション どこにでもあるちょっと怖い話(INUKI KANAKO Queen's Collection DOKO NI DEMO ARU CHOTTO KOWAI HANASHI)」 犬木加奈子(INUKI KANAKO)・・・・・1998年7月10日発行。
「犬木加奈子クイーンズコレクション 霊と遊ぶな子供たち!!(INUKI KANAKO Queen's Collection REI TO ASOBUNA KODOMO-TACHI!!)」 犬木加奈子(INUKI KANAKO)・・・・・1989年〜1995年に発表されたホラー作品7本を収録した短編集で、「犬木加奈子クイーンズコレクション」シリーズの3册目。1998年8月1日発行。
「うしろ神(USHIRO-GAMI)」は「ネムキ」1994年1月号(Vol.17)に掲載。生まれつき病弱で床に伏せっている事の多いちまき(CHIMAKI)には、人々に取り憑く老人の姿をした死に神が見え、生死の境を彷徨う程具合が悪くなった時には、必ず身近に居る大事な人が自分の代わりに死に神に取り憑かれて死んでしまう。
「サイコ・ボックス(Psycho Box)」は「ネムキ」1994年5月号(Vol.19)に掲載。商店街の片隅で、木製の四角い箱を持って、毎日毎日立ち続けている老婆。物乞いかと思い小銭を箱に入れてあげる少女だったが、入れた筈の小銭が自分の目の前に落ちて来て、「この箱に何か入れてもムダ」だと老婆に言われる。老婆の代わりに暫く箱を持ってあげる事にした少女が穴の中を覗いて見ると…。
「霊と遊ぶな子供たち!!(REI TO ASOBUNA KODOMO-TACHI!!)」は「あなたの恐怖体験」1992年?月号に掲載。作者の実体験を描いた作品で、小学生の時に出会ったベタベタさん、学生時代に経験した幽体離脱、仕事場のマンションでアシスタントと共に体験した霊現象を紹介。
「暗闇の女たち(KURAYAMI NO ONNA-TACHI)」は「ナイトメア」1990年?月号に掲載。妻の料理を無視した夫への罰としてヒル入りの料理を食べさせる妻の話「1号室 料理好きの女」、持ち帰ったゴミの内容物から他所の家の事情を知り、夫に不満をぶちまけた妻が辿った末路「2号室 ゴミ置き場の女たち」、自分と同様不倫をしながらも寂しい思いをしていた隣家の女性の霊に襲われる「3号室 117の女」の3本立て。
「ゴキブリの家(GOKIBURI NO IE)」は「ラビアンミステリー」1990年?月号に掲載。内助の功を気取り外面は良いが、夫をないがしろにして家事を一切しない妻・ルリ子(RORIKO)。散らかり放題の台所では、殺しても殺してもゴキブリが次々と湧いて増えてしまっていた。ある夜、ゴキブリの姿となった奥様方から「私達と同類」と言われる悪夢を見たルリ子は、夫に助けを求めるが…。
「悪夢の扉(AKUMU NO TOBIRA)」は「別冊フレンド」1989年?月号に掲載。夜に見る「夢」と将来の希望や願いを意味する「夢」、2通りの「夢」を象徴する話を併録したオムニバス。平凡で退屈な毎日に不満を持つのの子(NONOKO)が、現実としか思えない様々な刺激的な夢の中で過ごす様になる「夢みる少女(YUME MIRU SHOUJYO)」と、容姿は美しいが心の美しさの方は装っているルイ子(RUIKO)が、美男子に掛けられたカエルの呪いを解こうとする「かえるの王子(KAERU NO OUJI)」の2本立て。
「怪談百物語(KAIDAN HYAKU-MONOGATARI)」は「恐怖体験」1995年5月号(Vol.5)に掲載。作者の実体験を描いた作品で、「お化け屋敷」「白い手」「高速道路の男」「車の中」と、タイトルだけでも非常に内容が気になる4つの怪奇体験を紹介。全8Pという短さにも関わらず内容はかなり濃い。
単行本のタイトルは作者の実体験漫画の物だが、フィクションの方にも登場人物達が怪奇現象を(本人が意図していない場合も含め)気軽に扱った為にしっぺ返しを食らう様な内容の物が目立つ為、かなり収録作品の傾向に合っている様に思う。又、全て身近な日常空間が舞台である事からも、実体験物との併録に余り違和感を感じない所もポイント。ぶんか社ホラーMコミックス「ゴキブリの家」と同じ収録作品が4本あるが、「暗闇の女たち」の扉絵と、4作品全てのタイトルロゴが変更されている。こちらにのみ収録されている比較的新しい3本の作品は、どれも絵の描き込みにかなり力が入っており、存在感や読み手に与える迫力が圧倒的だ。相手を指差す手のアップ等、楳図かずおの影響も見られる。
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