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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画35【新刊/ホラー漫画】



 特に狙ってホラー漫画ばかりを買って集めようという意図がある訳ではないのですが、やはり無意識に好みが出てしまうのか、気がついたらホラー漫画ばかりをこうして一括りに出来るぐらい数多く買っている事が多い様です。尤も「彼岸島(HIGANJIMA)」の様に、巻数が多い物を少しずつ買っている所為もあるとは思うのですが…。今回の本は、5/29・5/31・6/3に購入しました。画像の左上から順に紹介。

 「椿鬼(TSUBAKI)」 押切蓮介(OSHIKIRI RENSUKE) 1巻・・・・・ 「月刊ホラーミステリー」2009年8月号から現在も連載中。父の遺志を継ぎ、山の怪(KE)を狩る少女・椿鬼の物語。呪法等は使わず、銃や短刀を使って物理的に相手を倒す。「人に仇成す魔物や怪異を排除する」といった単純な勧善懲悪物ではなく、どちらかと言うと、人間側に原因があって山を怒らせた為に、そのしっぺ返しを喰らっているのだといった具合に、人間の所行に対する戒めが込められており、その「山の怒り」を表す過程での残虐描写はかなり凄まじい。人間の所行ももちろん恐ろしいが、大自然の怒りはその比ではない。ホラー漫画に於けるテーマ性は、単なる無意味な残酷シーンではなく、「説得力のある残虐描写」でこそ強く訴える事が出来るという好例であり、今後の展開にも期待大。クールだが何処か悲しみを湛えた主人公・椿鬼も非常に魅力的なキャラだ。

 「アパシー 学校であった怖い話 1995 殺人クラブ リベンジ(Apathy GAKKOU DE ATTA KOWAI HANASHI 1995 SATSUJIN-Club Revenge)」 1巻 飯島多紀哉(IIJIMA TAKIYA)&両角潤香(MOROZUMI SUMIKA)・・・・・「月刊電撃魔王」2009年9月号から現在も連載中。大勢の生徒数を抱える私立高校・鳴神(NARUGAMI)学園では、様々な恐ろしい噂や都市伝説が言い伝えられており、殺人クラブの噂もその1つ。校庭の右から3番目のイチョウの木に、殺したい相手の名前を書いた赤い紙を結んでおくと、殺人クラブと呼ばれる人々がその願いを叶えてくれると言う。…この「殺人クラブ」は、かつてSFCやPSで発売されたノベルゲーム「学校であった怖い話」の中のエピソードの1つであり、言わば選択肢によって現れるパラレル展開の1つだった訳ですが、アパシーシリーズの正史として組み込むに当たって、きちんと設定を固め直す意図もある様に思われます。
 第零話はプロローグ。秀才肌の双子の姉が、天才肌の妹を妬んで死を望む話で、この時点では殺人クラブが実在するのかどうかは解りません。因みにこの話は、原作者の手による同人ソフト「アパシー ミッドナイト・コレクション(Apathy Midnight Collection)」に収録されていた話の漫画化ですね。最後の場面のグロさもさる事ながら、徹底的に妹を嫌う姉の容赦の無さもかなりえげつない。
 第一話・第二話は現在の話。虐められっ子の少女が、虐めっ子達から無理矢理「母親を殺して欲しい」と書かされ、実際に母親は誰かに襲われて怪我をしてしまう。ここで殺人クラブが実在する事が明かされますが、本物の殺人クラブとは別の、偽者の集団も居る様です。彼等のシルエットは「学校であった怖い話」の主要キャラ達に、何だか似ていますね。
 第三話以降は、1995年の初代殺人クラブのエピソードを描いた本編となる様です。現時点での殺人クラブのメンバーと、これからメンバーに加わりそうなキャラ達がほぼ出揃っていますね。第一話・第二話の時もそうだったのですが、虐められたり酷い目に遭わされた人物の為に加害者に裁きを下してくれる殺人クラブの人々は、何だか良い人達の様にも思えてしまいます。「学校であった怖い話」では、一部の選ばれた者達が、自分にとってストレスになる存在を、ストレス解消も兼ねて殺すといった、かなり身勝手な集団だったんですけどね…。「学校であった怖い話」の主要キャラの1人である細田(HOSODA)の登場はファンにとっては嬉しく、他の主要メンバー達の登場にも期待が高まります。

 「学校の怪談(GAKKOU NO KAIDAN)」 日本民話の会・学校の怪談編集委員会&小川京美(OGAWA KYOUMI) 1巻・・・・・「月刊プレコミックブンブン(Pre-Comic Bun-Bun)」2004年1月号から連載開始、掲載誌の休刊に伴い、2009年10月号にて連載終了。これまで何度か古本で買った事はありましたが、完結した漫画は書店から消えてしまうのが早いという事もあり、まだ容易に手に入れられる内にちゃんと1巻から読んでおこうと思って購入しました。学校に纏わる怪談を集めたオムニバス形式の短編集で、可愛くディフォルメされた学校関連の都市伝説キャラ達が案内人を務めています。表紙に大きく描かれているのは案内人の1人・トイレの花子(HANAKO)さん。
 この時点ではまだ口さけ女と人面犬は登場しておらず、最初から登場していた案内人はトイレの花子さん・二宮金次郎(NINOMIYA KINJIROU)像の金(KIN)ちゃん・人体模型のジンタくん・喋る兎のラビ・ベートーベンの肖像画のベンちゃん・トーテムポール3兄弟の、計6名(8名?)。「花子さん 太郎さん やみ子さん」といった定番キャラ物の都市伝説から始まり、「四次元婆」「ムラサキババア」といった余り聞き慣れない名前の都市伝説、動く胸像・窓の外の人影・「みたなぁ〜」「カミをくれ!」「ピアノをひく幽霊」といった定番中の定番等、まだ始まったばかりだという事もあって、バラエティーに富んだ内容で興味を引き付けている印象がありますね。個人的に一番怖いと思ったのは「無言の電話」。夜遅くまで職員室に残って残業していた先生が、掛かって来た電話を取ると、何も言わずに切れてしまう。電話は理科室からの内線だったので、理科室に行ってみるが誰も居らず、今度は音楽室からの無言電話が。音楽室に行ってみるもやはり誰も居らず…。最後に職員室中の電話が一斉に鳴り出すオチがとても怖いです。

 「彼岸島(HIGANJIMA)」  松本光司(MATSUMOTO KOUJI) 11・25巻・・・・・「週刊ヤングマガジン」2002年49号から現在も連載中。旧日本軍により、土着の風土病を研究して生み出された吸血鬼に支配された島での、人間対吸血鬼の戦いを描いたホラー漫画。バラバラに集めるのは良くない事だと思ってはいるのですが、今回もまた帯付き初版が未だに新刊で売られているのを見掛けて見過ごす事は出来ず、こんな変な買い方をしてしまいました。
 11巻の内容は、1册丸ごと宮本(MIYAMOTO)兄弟対雅(MIYABI)の死闘!「彼岸島」全体のストーリーに於ける、前半部分のクライマックスと言っても良い件です。明(AKIRA)の事など眼中に無かった雅が明に一目置く様になるきっかけとなった闘いでもあり、吸血鬼ウィルスに感染し、自分の身を呈して雅を釘付けにして皆を逃がした兄・篤(ATSUSHI)との、最初の別れを経験する場面でもあります。この部分を含め、この後の展開も「彼岸島 手引書 零」にて先に全て知っていたとは言え、やはり手に汗握る場面であり、涙無くしては読めないエピソードである事は間違い無いでしょう。しかし、太郎(TAROU)はこの時に役立たずと判断されて、後に剥製にされてしまったのでしょうかね。何だか気の毒な…。
 25巻の内容は、前半半分が前巻から引き続き、明と斧神(ONOGAMI)との戦い。後半半分が、地下空洞での明と斧神(ONOGAMI)が共闘しての満腹爺(MANPUKU-JIJII)との戦い。せっかく師匠を助け出したというのに、皆と合流するのにえらく遠回りする羽目になってしまった上、単行本1册分でのストーリー進行も随分スローペースになってしまった印象があるのですが、恐らくここでは斧神との間に信頼関係が芽生えるエピソードを挟む事が重要だったのでしょう。ともあれ、26巻以降はリアルタイムで新刊を購入しているので、これで24巻以降のストーリーが全て繋がった事になります。まだ持っていない残りの巻も早く集めないと…。
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