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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画39【新刊/色々】



 「アオイホノオ(AOI HONOO)」と「なぞって上達! マンガ 背景・パース(NAZOTTE JYOUTATSU! MANGA HAIKEI・Pers)」の2册だけなら、「漫画修行関連」という強引な分け方も出来たかも知れませんが、紹介するのが2册だけというのは、幾ら何でも少な過ぎますからね。画像を撮ってみて思ったのですが、全体的に青や水色が基調になっていて、見た目がなかなか綺麗です。本の並べ方や順番等、画像を撮る際に色々と拘ってみても面白いかも知れません。今回の本は全て6/22に購入した物です。画像の左から順に紹介。

 「アオイホノオ(AOI HONOO)」 島本和彦(SHIMAMOTO KAZUHIKO) 4巻・・・・・「週刊ヤングサンデー」2007年14号〜2008年35号に連載・及び「スピリッツ増刊 YSスペシャル」Vol.2に掲載・及び「月刊少年サンデー ゲッサン」にて2009年6月号〜現在も連載中。1980年代初頭、大作家(OOSAKKA)芸術大学(大阪芸術大学の捩り)に於いて、クリエイターを目指す当時のオタク学生達の青春物語。一言で言うと島本和彦版の「まんが道(MANGA MICHI)」。
 3巻で出版社への持ち込みに行ったものの手応えが感じられず、一時は落ち込みながらも、先輩への言い訳がそのまま自分に希望を持たせる事に繋がり、無事立ち直る事が出来た主人公・焔(HONOO)。しかしまたもや庵野秀明(ANNO HIDEAKI)が制作したペーパーアニメの完成度の高さに打ちのめされ、何とか自分への言い訳を考えて立ち直ろうとしたのも束の間、連続で焔を襲う様々なショック!…その中でも一番大きかったのは、やはり期待していた持ち込み原稿の結果が完全に駄目だった事がハッキリした事でしょう。しかも新人賞発表の雑誌を友人2人と共に確認し、その場で恥を掻いてしまった事に加え、「上手く行った」などと大袈裟に成功を吹聴していた憧れの先輩に、駄目だった事を報告に行った際に「嘘を吐かれるのは嫌」とチクリと責められ、更に焔と同様に漫画家を目指しているライバルにも知られてしまって笑われる等、何度も何度も同じ傷を抉られる羽目に…。
 しかし「学園漫画が良いのではないか?」と閃いた焔はリサーチを開始。「学園物が良い」と言う意見と「ヒーロー物が良い」と言う意見に分かれ、焔自身もどちらかと言うとヒーロー物を描きたいと思っている様子。作者・島本和彦の初期作品「ほとんどヒーロー(HOTONDO Hero)」や「炎の転校生(HONOO NO TENKOUSEI)」を知っている読者にとっては、「学園物とヒーロー物を組み合わせる」という打開策が生まれるまでもう一息だ!と、この先の展開への期待感が非常に高まります。

 「ヤンキー君とメガネちゃん(Yankee-KUN TO MEGANE-CHAN)」 吉河美希(YOSHIKAWA MIKI) 18巻・・・・・「週刊少年マガジン」2006年27号から3話連続読み切り掲載の後、46号から現在も連載中。17巻からの予備校編の続きで、八王子(HACHIOUJI)の弟の問題や、品川(SHINAGAWA)の父との確執、皆で国内最難関の殿様大学を目指そうと盛り上がるも、それは無理だとSHINAGAWAだけが大学のランクを下げようとしている等、次々に起こる問題は全て受験絡みであり、完全に受験漫画としての様相を呈してきました。父との確執に関しては、かなり解決が難しいのではないかと思っていたのですが、HACHIOUJIの弟の問題と同様に意外にあっさり解決して、この辺は初期の頃の緩さが残っている様にも思えたのですが、そういう所が読み易さにも繋がっていて、この作品の長所だと言えるのかも知れません。しかし志望校の問題だけはどう仕様も無い様に思えるのですが…。一体どう解決するのでしょうかね。

 「なぞって上達! マンガ 背景・パース(NAZOTTE JYOUTATSU! MANGA HAIKEI・Pers)」 かげつ(KAGETSU)・・・・・これは漫画ではありませんが、漫画を描く為の本という事で、とりあえずここに含めます。
 背景の描き方の基本がかなり解り易く説明されていて、どんな複雑な背景にも応用が効く方法論に関しては、これ1册で全て押さえる事が出来ると思います。実際に自由自在に描ける様になる為には、結局は自分自身の努力が必要となる訳ですが、「なぞって上達」と銘打たれている通り、読者にトレースさせる事を目的としたテキストの様な物が多数用意されていて、これ1册分の背景を全てトレースしていけば、全く描けなかった人でも格段に何ランクもレベルアップ出来る事は間違い無いでしょう。
 「消失点は必ず地平線上にある」「地平線の位置は視線の位置(地平線が高い位置にあると高い位置から見下ろしている形となり、地平線が低い位置にあると、低い位置から見上げている形となる)」「一点透視法の場合、消失点はなるべく画面の真ん中に」「三点透視法の場合、三つ目の消失点は、地平線から垂直の位置に」「複数の建物が隣り合っている絵を描く場合、各建物の各階層の高さは同じにする」…等、聞いてみれば当たり前の様に思える理屈も、実際に絵を描く時には戸惑ってしまうものですから、言葉できちんと説明して貰うと非常に解り易いですよね。
 この本の値段は1365円で、他の漫画の描き方系の本と比べると結構安く、この値段でこれだけの事を学ばせて貰えるとは、非常にお得だと思います。背景写真集などを買う前に、まずこちらを買って、基本を学んでおいた方が良いでしょう。
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