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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画37【古本/色々】



 今回の本は6/14と6/15に購入。やはりジャンルが定まらない取り留めの無いラインナップではありますが、個人的にすぐにでも読みたくなる様なワクワクするラインナップでもあり、実際すぐに読み終えてしまいました。【古本/色々】というカテゴリーには、一番自分の好みが反映されている様にも思います。画像の左上から順に紹介。

 「女大太郎(ONNA DAITAROU)」 出口竜正(DEGUCHI RYUUSEI) 2巻・・・・・「マガジンSPECIAL」1998年No.11〜に連載。女の子が苦手でいつも失敗ばかりの主人公・大太郎が、突如日本で唯一一夫多妻が認められている女家の次期当主として試練を受ける事に!3年間の審査期間の間、どんな勝負にも絶対に負ける事が許されないという過酷な状況の中、女性の涙を見ると発動する〝怒張〟の力で、様々な敵に立ち向かう!
 女家の実権を奪おうとする謎の敵・「○らの穴」の刺客を相手にしつつ、4人の婚約者兼サポート役の「四天嬢」紹介編が終わり、学技大会編に突入。大太郎は、優勝者に3年間学園内での安全や様々な特権が与えられるという学技大会に出場する。これ以降、毎回新たにゲスト出演した女性キャラが婚約者に加わっていくという展開に。
 まず「魅力ある女性キャラを全員主人公の物にする」という、ハーレム物を好む読者が最も望んでいる展開を強引にも成し遂げた事は、最大級に賞賛されるべきであろう。女性キャラは皆可愛く魅力的で、大太郎も可愛く親しみが持てる主人公、そして敵も皆何処か間抜けで憎めない。対決パートはそれなりに熱いが、必ず勝つ事が約束されている為、前半の恋愛パート共々全体的に緩い雰囲気で、安心して読める所もこの作品の魅力の一つであると言える。とても好きな作品。

 「Who is 風生!?」 なかざき冬 9巻・・・・・「月刊少年マガジン」1992年10月号・1993年3月号にて読み切り掲載の後、「月刊少年マガジン増刊GREAT」1995年1月号〜1996年4月号・1999年9月号〜2005年3月号に連載された、多重人格の少年が主人公のドタバタ学園コメディ。主人公・風生(FUOU)は幼馴染みの葵(AOI)と千早(CHIHAYA)の血を飲む事で凶暴になり、見境無く暴れ回る。彼の暴走を止めるには、飲んだ血を体から吹き出させれば良いのだが、この際にまた別の人格になってしまう事も…。
 最終巻となるこの9巻では、台風の話と風生がアルバイトをする話を経て、最終回にていよいよ風生の多重人格の秘密が明かされます。退魔師である風生の祖父が、かつてまだ赤ん坊だった彼の体に凶悪な吸血鬼を封じ込めていたからだったんですね。血を飲むと狂暴化するのはその為で、その際に現れる様々な別人格は、吸血鬼によって血を吸われた人々の人格だったとの事。多少強引ではあるものの、なかなか説得力のある設定です。で、その吸血鬼が復活し、仲間を増やした挙句に巨大化して世界を滅ぼそうと暴れ回るのですが、これを阻止する為に、これまでに登場した全てのキャラが再登場して、皆で力を合わせて吸血鬼に立ち向かいます。最終回ではよくある展開ですが、ちょっと凄いなぁと感心したのは、他の作品では「全キャラ」と言いつつも主要キャラ以外はいい加減な描かれ方をしていて、実際には全員ちゃんと登場していない事が常であるにも関わらず、この作品では本当に一人残らず全員ちゃんと描写されているのですよ。天界の天使、地獄の鬼達、タイムマシンで過去に飛んだ際に出会った恐竜や同作者による別作品のキャラまで。これはファンにとっては非常に嬉しいサービスでした。
 1〜6巻まではリアルタイム発刊時に新刊で購入していて、一時期「一番好きな漫画」だった事もあったのですが、何故か7巻以降を買い逃していた為、去年7・8巻を買った事に続き、ようやく最後の9巻を購入して、全巻揃える事が出来ました。

 「新プラモ狂四郎(SHIN Plamo KYOUSHIROU)」 やすい尚志(YASUI HISASHI)&やまと虹一(YAMATO KOUICHI) 1巻・・・・・「コミックボンボン」1987年1月号〜1988年2月号に連載。造型教育に重点を置き、優れた技術者や芸術家の育成を担う大日本造型学園に転校して来た新京四郎(ARATA KYOUSHIROU)は、学園内で蔑視され、制服も与えられていない落ちこぼれの集り・プラモ部に入部。学園内で密かに行われているアーマード=バトルの謎を追う。アーマード=バトルは、自分が作ったバトル=スーツの模型のデータを、立体映像により自分自身が着込んでいるかの様に投影させ、自らの肉体を以て闘い、ダメージも実際に受けるという危険なバトルである。
 アーマード=バトルやプラモシミュレーションバトルだけでなく、プラモ作り競争やディオラマ制作、サバイバルゲーム等、内容は多岐に渡り、「プラモ狂四郎」の登場人物だった富田(TOMITA)やみどり(MIDORI)、「ホビーボーイ飛人くん(Hobby Boy HITTO-KUN)」の主人公・江原飛人(EBARA HITTO)が登場する等、これまでの関連作品の集大成といった印象があるのだが、短期間のみの連載で終わってしまったらしく、非常に残念に思われる。

 「ゲームソフトをつくろう(Game Soft WO TSUKUROU)」 こーた(KO-TA) 1巻・・・・・「コミックボンボン」1998年9月号〜1999年5月号に連載。1999年1/28にイマジニアから発売された同名のゲームが原作で、ゲーム中のクリエイター養成モードを、対象読者年齢に合わせて小学校に置き換えて漫画化した物だと思われる。
 ゲームクリエイターを育成するゲーム学院へと転校して来た主人公・青空大器(AOZORA TAIKI)は、今までテレビゲームの事など全く知らなかったにも関わらず、祖父と世界中を旅して「世界中を遊んできた」経験から、斬新なアイディアで確実に人を楽しませるゲームを次々と手掛け、様々な勝負や危機を乗り越えていく。
 1巻の内容は、格闘ゲームの天才・風見(KAZAMI)との勝負に勝った後、風見も仲間に加えてクラスメートの美月(MITSUKI)の父が経営する弱小ゲームメーカー・サーカス(Circus)を立て直す事に尽力。その際、業界最大手のゲームメーカー・カイザー(Kaiser)を負かした事から目を付けられ、カイザーグループ総支配者の娘・シーリィによる露骨なサーカス潰しが始まる…といった所まで。
 プレイヤーではなく制作者側が主人公という点が非常に興味深いゲーム漫画なのですが、学院内でのエピソードもそこそこに、商業用のゲームを手掛け始めていきなり業界最大手のメーカーと対等以上に渡り合うなど、話の展開が早急過ぎる様に思います。また、絵柄は非常に可愛くキャラも皆魅力的ではあるのですが、ゲーム制作に於いて役に立っているのかどうか解らない、ただ居るだけのキャラが多い事も少々気になりました。ただ、話の展開が急だったり、掘り下げが足りないキャラが居る点は、連載自体が短期間だった事も影響していると思われ、せめてもう少し長く続いてくれていれば…と思うと、少々残念にも思えてしまいます。

 「サザエさん(SAZAE-SAN)」 長谷川町子(HASEGAWA MACHIKO) 30・38・61巻・・・・・1946年4月に「夕刊フクニチ」で連載を開始、後に「朝日新聞」へと移り、1974年2月までの長期間に渡り連載された、説明不要の日本の国民的人気作品の1つ。
 30巻の内容は1958年5月〜8月に発表された物。個人的にはこの頃の「サザエさん」が一番好きだ。細かく描き込まれていながらも、スッキリ広々とした背景が、明るい世界観を演出し、様々な社会問題が込められたネタも多少は有るものの、「サザエさん」に於ける創作世界での理想と現実的な部分とが上手く調和していて、日常生活を送るには非常に理想的な世界がここには在った。
 38巻になると社会問題ネタの割合が少し増え、サザエがひったくりに2回も遭ったり、子供の誘拐を心配する等、時代の暗さや世知辛さみたいな物が見え隠れする様になるものの、まだまだ「サザエさん」世界は理想に溢れていた様に思う。38巻の内容は1962年9月〜1963年1月に発表された物。
 61巻になると公害や交通事故、子供達がドライな現代っ子に描かれていたり等、現実の嫌な部分が随分侵食してきて、もはや「サザエさん」の世界は「理想の世界観」では無くなってしまった。無論漫画としての「サザエさん」の面白さは失われた訳ではないが、私は「サザエさん」が終了した一番の理由は、世知辛く汚くなり過ぎた現実と、日常生活上のささやかな幸せを描いてきた「サザエさん」世界との乖離が激しくなり過ぎた所為ではないかと思っている。61巻の内容は1970年6月〜9月に発表された物。無条件に何でもかんでも「昔は良かった」等と言うつもりは無いが、少なくとも30巻台以前の「サザエさん」の様な、貧しくとも明るく楽しく優しい世界観が描けなくなってしまった時代である事は確かだと思う。

 「別冊サザエさん(BESSATSU SAZAE-SAN)」 長谷川町子(HASEGAWA MACHIKO) 3巻・・・・・雑誌に連載されたショートコミック形式の「サザエさん」。無駄を省く為、東京駅で結婚式を挙げてそのまま新婚旅行に向かうサザエさんの友人や、納涼ショーでの恐怖演出に怯える「エプロンおばさん(Apron OBASAN)」の旦那さん、キャンプで出会った図々しい2人の学生達や、銭湯でサザエさんをモデルに美容法のレクチャーをする近所のお婆さん等、ゲストキャラ達も交えて、面白可笑しくも日常生活を送る上で理想的な世界観が、4コマ漫画以上に表現されている様に思います。
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