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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画105【新刊/ホラー漫画】



 今回の本は12/12・12/25・12/28に購入。

 「学校の怪談」 日本民話の会・学校の怪談編集委員会&小川京美 七・八巻・・・・・

 「獣人(JYUUJIN)」 小畑しゅんじ(OBATA SHUNJI)・・・・・1966〜1970年に発表された、謎や怪奇を扱った9本の作品を収録した作品集。2008年10月15日発行。
 表題作の「獣人」は「週刊少年サンデー」1967年1号に掲載。動物が危険から身を守る為に他の物に姿を似せる事を「擬態」と云う。十年前、村にコレラを広めたと言い掛かりを付けられ、家族共々皆殺しにされそうになった少年が、獣に擬態して生き延び、姉と共に村長への復讐を企てる。
 「墓場からこんにちは(HAKABA KARA KONNICHIHA)」は1967年「週刊少年サンデー増刊 夏休み怪奇とまんが傑作号」に掲載。館の主である祖母が亡くなり、親類一同は財産の分配で醜い争いを始めようとしていたが、孫の太郎(TAROU)だけは財産には興味が無く、祖母の死を心から悲しんでいた。夜中に祖母の姿を見掛けた太郎が館の外へと追って行くと、掘り起こされた墓からは死体が消えており、館へと戻った太郎は、祖母が叔母のヨシ江(YOSHIE)を殺害している現場を目撃する。
 「人を呼ぶ湖(HITO WO YOBU MIZUUMI)」は「週刊少年マガジン」1969年21号〜23号に連載。悲恋の王子と姫が入水し、それ以後、若い女性を惑わせて誘い込むという伝説のある、ヨーロッパのベルサ湖へとやって来た一行。湖畔にキャンプを張った日の夜、由美子(YUMIKO)が行方不明となり、必死の捜索も空しく、その行方は杳として知れなかった。由美子の父で大富豪の島津(SHIMAZU)氏と許嫁の鉄人(TETSUTO)は、巨額を投じて湖水を全て汲み出す大掛かりな計画を実行に移し、化け物の様に巨大に育った水藻に、二重底となった湖底が隠されていた事実を突き止める。
 「アリ人間(ARI-NINGEN)」は「小学四年生」1968年6月号に掲載。学校へ行く途中、アリ地獄にアリを投げ入れた俊明(TOSHIAKI)は、その事を反省してアリを助けてあげようと思い、帰り道を急ぐが、何故か自分が住んでいた団地が無くなり、周辺一帯は広大な砂漠と化していた。巨大な擂鉢状の穴に落ちてしまった俊明は、穴の底のあばら家に住む2人の吸血鬼に襲われる。
 「大鬼人(DAIKIJIN)」は1967年「週刊少年サンデー増刊 お正月傑作まんが号」に掲載。父と共に、雪深い父の故郷へとスキー旅行にやって来たマコ(MAKO)と守(MAMORU)姉弟。途中で車が使えなくなり、父の友人・幽鬼(YUUKI)宅を訪ねるが、30年前に奇病の為狂暴化して行方不明になったとされていた幽鬼の弟が、実は土蔵の地下室で匿われており、守を連れ去って村中を暴れ回る。
 「死.死.死.死(SHI.SHI.SHI.SHI)」は「ぼくらマガジン」1970年10号〜11号に連載。雪深い山村の館に、強欲で誰も信用しない祖母と、孫の太郎(TAROU)、祖母の弟・英明(HIDEAKI)、女中のユキ(YUKI)と加奈(KANA)、下男の作造(SAKUZOU)、主治医の墓村(HAKAMURA)の7人が住んでいた。窓に映る化け物の姿に怯える祖母は、誰かが財産を狙って自分を殺そうとしていると訴え、事実、祖母のガウンを着ていたユキが墓村に殺され、その墓村は英明に殺されるといった具合に、祖母の死後の財産の分け前を巡って、醜い争いが繰り広げられる。しかし本当の首謀者は、実は…。
 「秘境 アマゾン冒険(HIKYOU Amazon BOUKEN)」は「別冊少年キング」1970年8月号に掲載。アマゾン川流域のジャングルへとやって来た4人の探険隊は、大雨による川の増水で流され、見た事も無い巨大な花が生い茂る、インカ帝国の女戦士達が支配する村へと辿り着く。
 「ジャイアント魔人(Giant MAJIN)」は「週刊少年サンデー」1966年40号〜42号に連載。日本学術調査団の一行が、アフリカの奥地で発見した巨大な神の石像。部族達の反対を押し切り、無理矢理採掘を進めて日本へ持ち帰ろうとした所、言い伝えにある神が閉じ込めていた怪物が蘇り、砂漠を舞台に魔人と怪物との壮絶な戦いが繰り広げられる。
 「のろいの館(NOROI NO YAKATA)」は1966年「週刊少年サンデー増刊 夏休みまんが大特集号」に掲載。生まれ故郷の洋館へとやって来た実業家の小川昭一(OGAWA SHOUICHI)と息子の四郎(SHIROU)。そこには昭一の義理の兄と、年老いた母、母の主治医の3人が暮らしていた。この家の何処かに財宝が隠されているらしいが、その在り処を知る母は気が狂ってしまっており、四郎も立て続けに様々な怪異に襲われる。
 悲しい怪物の姿を描いた「獣人」「大鬼人」、財産を巡る人々の醜い争いを描いた「墓場からこんにちは」「死.死.死.死」「のろいの館」、まだこの地球上に謎と神秘が残されていた時代のロマン溢れる物語「人を呼ぶ湖」「秘境 アマゾン冒険」、この時代のトレンドだった怪獣物「ジャイアント魔人」、唯一対象読者層の等身大の視点に合わせた身近なホラー物「アリ人間」…といった具合に、バラエティーに富んだ作品集となっており、大昔の作品と侮るなかれ、どれもかなり面白い。特に力が入っているのは「人を呼ぶ湖」や「死.死.死.死」等の連載物で、私もこの2作品が一番好きだ。「獣人」や「死.死.死.死」の様に復讐をテーマにした物は、復讐を果たした後、当人達も必ず最後は命を落としており、悲しい事情に同情の余地はあれど、やはり「復讐の為に殺人を犯す」などという事はあってはいけない事だという作者の善悪感が表れている様で、大いに共感出来る。女性キャラが皆かなり魅力的である点もポイント高し。現在に於いて最も人気が出そうなのは、やはり目と口が不自由で心の優しい女中・加奈であろう。現在では不適切とされる表現を改竄せずに当時のまま刊行してくれた出版社側の勇気と英断にも拍手を送りたい。

 「キガタガキタ!〜「恐怖新聞」より〜」 つのだじろう&西条真二 1巻・・・・・

 「戦国ゾンビ〜百鬼の乱〜(SENGOKU Zombie 〜HYAKKI NO RAN〜」柴田一成(SHIBATA ISSEI)&横山仁(YOKOYAMA JIN) 3・4・5巻・・・・・

 「コミックアンソロジー 極」・・・・・
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