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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画130【古本/少年漫画】



 去年の11/18に行った、20年以上も前によく利用していた駅前の小さい古本屋に、半年振りに足を運んで来ました。前回行った時と殆ど品揃えが変わっておらず、次に来た時に買おうと目を付けていた物がそのまま売れ残っていたりと、回転率の悪さは相変わらずの様に思えましたが、よく見ると比較的最近のレディースコミックだけは、それなりに品揃えが充実していた様です。駅前で、近くに住宅地が広がるという好立地故に、意外と固定客が大勢居るのかも知れず、私の様なマニアが好む古臭い昔の漫画は、偶々主な客層の需要に合わずにスルーされているだけなのかも知れません。
 大手のチェーン店よりも個人経営の小さな店舗を私が好む理由は、1つにはその佇まいに風情を感じるといった理由もありますが、何よりも店主が本好きであるが故に、本好きの客の事をよく解ってくれているという理由が、まず最初に挙げられると思います。大手チェーンでは回転を良くする為に売れ筋の商品しか扱わないから、そもそも引き取ってくれない本が多く、偶にレアな本を売りに来る客が居ても、物の価値が解らず買い叩かれるので、自然誰もレアな物は売りに行かなくなり、どの店もライトユーザー向けの似た様な品揃えとなって、店毎の個性というものが全く有りません。そして全ての本を研磨して傷め、その研磨や立ち読みの邪魔になるからか、せっかく付いている帯を全部外して捨ててしまう。これだけは、私の様なマニアからすると、本当に許せない事なんです。立ち読みOKである点も、一見利点の様に思えますが、自分が買う本が既に多くの人々の手により汚されていると考えれば、決して利点ではないという事が解ります。大手チェーンの利点は、店の規模が大きい為に冊数が多いという事ぐらいではないかと思います。
 一方で、店側が本の価値をよく解り過ぎているマニアックな店では、子供の頃に其処らで普通に見掛けた、イメージとしては余り珍しくも無さそうな本に、不当な程の高値が付けられている事もあって、やはりどうしても許せない気持ちになってしまう。品数が少なく貴重な本に関しては、ある程度の金額をその本に出しても良いと思った人こそが、本当に大事にしてくれるのではないかといった期待感は確かにあるものの、買う側にとっては「高いから大事、安いから大事ではない」といった具合に価格がそのままストレートに自分にとっての価値観に当て嵌められる訳では決してなく、本好きならば値段がどうあれ、ごく普通に「本を大事にしよう」といった気持ちは持っていて然るべきだと、私は思います。
 今回の本は全て4/9に購入した物。その古本屋での値段の付け方が余りにも素晴らしかったもので、買って来たばかりで値札が付いたままの画像を下に上げておきます。

 「百物語(HYAKU-MONOGATARI)」 手塚治虫(TEDUKA OSAMU)
 「週刊少年ジャンプ」1971年第?号~第?号に4回に渡り連載。ゲーテの「ファウスト」に感銘を受けて描かれたとの事であり、物の怪や妖術の類いは登場するが恐怖物ではなく、戦国時代を舞台に1人の男の新たな人生を追う成長物語といった内容。お家騒動に巻き込まれ切腹を言い渡された勘定方・一塁半里(ICHIRUI HANRI)。覚悟が決まらず死にたくないと騒いで抵抗していた所、犬に化けていた女悪魔・スダマ(SUDAMA)が現れ、三つの願いを叶える代わりに、全ての願いが叶えられた時に魂を譲り渡す契約を取り交わす。
 「新しい人生をおくりたい」という最初の願いで美男子の姿となり、不破臼人(FUWA USUTO)と名乗る事にした彼は、次に「天下一の美女を手にいれたい」という願いを叶えるべく妖狐・玉藻前(TAMAMONOMAE)の許へと向かうも、精気を吸われそうになった事に恐れを為し、敢え無く逃走。スダマに叱咤されて己の不甲斐無さを反省し、修行をして「一国一城のあるじになりたい」という最後の願いを叶えるべく、新天地へと向かう。
 仕えた馬鹿殿に愛想を尽かしてクーデターを起こし、新たな主君となった不破は、スダマを天下一の美女として受け入れ全てに満足した事で、その直後に敵襲を受けて、いよいよ新たな人生も終焉を迎える事となる。不破の事が好きになり、何とか命を助けたいスダマは、願いに対する不満を訴える様説得するが、今度はジタバタせずに切腹し果てる不破であった…。
 ギャグ要素が多く含まれていて、スダマや玉藻前といった美女も頻繁に登場する為取っ付き易いが、当時の少年漫画としては、少し高い年齢層向けといった印象がある。全4話、単行本1册分といった短さながら、完成度は高く、切腹に始まり切腹に終わるといった物語の統一性や、人生に不満を感じてジタバタ足掻いていた情けない男が、人生に満足して最期を迎えるその姿には清涼感すら漂い、男ならば感銘を受けて涙も出ようというものだ。

 「BLEACH」 久保帯人 1巻

 「BLEACH」 久保帯人 2巻

 「サブマリン707(Submarine NANAMARUNANA)」 小沢さとる(OZAWA SATORU) 1・2巻


 ↑4/9に行った個人経営の古本屋で買った本。帯がちゃんと付けられていたり、レアな本がかなり安かったりと、余りに素晴らし過ぎて感動もの。帯が無い物は、前の持ち主が売りに来た時点で既に無かったのだと思われる。
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