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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画190【古本/ホラー漫画(サスペンス&ホラー)】



 今回は講談社のKCサスペンス&ホラ-。5/24・6/17・7/20・7/22に購入及び入手した物で、「入手」は7/20に友人から貰った「鈴蘭は血の匂い(SUZURAN HA CHI NO NIOI)」です。このレーベルの単行本はぶんか社のホラーMシリーズと同様、狙って探そうとするとなかなか見付からず、入手しづらい印象があるのですが、思い返せば関よしみの「飼育病棟(SHIIKU BYOUTOU)」「オーロラが殺す(Auroro GA KOROSU)」、井口かのんの「あなたが怖い…(ANATA GA KOWAI…)」「怖いくらい当たるから…(KOWAI KURAI ATARU KARA…)」「たすけ…て…(TASUKE…TE…)」「逃げても逃げても…(NIGETEMO NIGETEMO…)」、渡千枝の「幽霊学校(YUUREI-GAKKOU)」、大橋薫の「人魚の首(NINGYO NO KUBI)」、犬木加奈子の「暗闇童話集(KURAYAMI DOUWA-SHUU)」「不思議のたたりちゃん(FUSHIGI NO TATARI-CHAN)」等、結構多くの単行本を過去に購入しており、実際はそれ程入手しづらい訳ではないのかも知れません。しかし特定作家の特定の単行本には入手困難な物が幾つかある事は間違い無く、その事が、レーベル全体の入手難易度まで高いと思わせる事に影響している様な気もします。

 「鈴蘭 忌まわしき侵入者(SUZURAN IMAWASHIKI SHINNYUU-SHA)」 渡千枝(WATARI CHIE)
 講談社 KCサスペンス&ホラ-。1995年5月12日第1刷発行。1994年~1995年に発表された、表題作を含むホラー作品3本を収録した中・短編集。

 表題作の「鈴蘭 忌まわしき侵入者」は1994年「月刊少女フレンド」12月号増刊「サスペンス&ホラ-特集号」に掲載。美乃(MINO)の家で引き取る事になった、父の友人の娘・すず(SUZU)。彼女は何不自由無く幸せに暮らしてきた美乃を妬み、人前では猫を被って周囲を味方に付けながら、徐々に美乃を追い詰め、美乃から全てを奪おうとする。
 「魔を呼ぶ家 -人形-(MA WO YOBU IE -NINGYOU-)」は1995年「月刊少女フレンド」3月号増刊「サスペンス&ホラ-特集号」に掲載。不動産業者の岩城(IWAKI)が貸す事を躊躇っていた曰く付きの物件。その家に新たに移り住んだ人形史の講師・黒木(KUROKI)は、コレクションしているアンティークドール達が、夜毎動いたり笑ったりしている気配を感じて恐れを抱き始めるが、やがて岩城が危惧していた通りに恐ろしい事件が起こる。
 「通りゃんせ 通りゃんせ(TOORYANSE TOORYANSE)」は1994年「月刊少女フレンド」9月号増刊「サスペンス&ホラ-特集号」に掲載。父の再婚相手・藤代(FUJIYO)の実家に暫く世話になる事になった功(ISAO)・悠菜(YUUNA)兄妹。広い屋敷の何処かからオルゴールの音が聞こえてきたり、少女の影を見掛けて気味悪がる悠菜だったが、功は信じてくれず、悠菜を屋敷に残して合宿に出掛けてしまう。藤代が隠している少女の事を調べ始めた悠菜は、屋根裏部屋に閉じ込められてしまい…。

 「鈴蘭 忌まわしき侵入者」はよくある侵略系のホラーだが、すずのキャラクターデザインがかなり秀逸だと思う。作中では「美人ではないが、愛嬌があって可愛い」と評されており、確かに猫を被っている時は非常に愛らしい表情をしているのだが、本性を現した時の顔は醜く非常に恐ろしい。しかしどちらも確かにすずの顔なのだ。絶妙なバランスで描かれた、憎らしくも魅力ある悪役だと思う。「魔を呼ぶ家 -人形-」は、「死霊の花嫁(SHIRYOU NO HANAYOME)」収録の「魔を呼ぶ家(MA WO YOBU IE)」の続編。陰惨な事件を起こしていた黒木が犠牲者達の怨念に追い詰められ、悲惨な最期を遂げるのだが、前作共々主人公の過去の罪を暴くという「自業自得」的な側面が強い。怨念を呼び覚ましたのがこの家の持つ魔の力なのだとすると、今後も事件は起こるだろうし、過去にも様々な事件が起こっていた筈であり、同シリーズの他の作品にも期待が持てる。「通りゃんせ 通りゃんせ」は、父が出張、兄が合宿、それで悠菜が父の再婚相手の家で独りぼっちになる、という御膳立てが少々ややこしいが、少女の謎を追う推理的な要素や、1人になってしまった悠菜がどうなってしまうのか、ハラハラドキドキと先が気になる展開。キャラクター、舞台設定、ストーリー展開と、それぞれの作品に注目すべき大きな点が1つずつあり、尚且つ内容は、超自然現象を扱いながらも、やはり恐ろしいのは人間だという点で共通している。


 「13人のショートサスペンス&ホラー」 犬木加奈子(INUKI KANAKO)・川口まどか(KAWAGUCHI MADOKA)・関よしみ(SEKI YOSHIMI)・大橋薫(OOHASHI KAORU)他
 講談社 KCサスペンス&ホラ-。1996年7月12日第1刷発行。199年~199年に発表された、13人の作家に依る計14本の短編を収録したホラー作品集。

 「人狼転生(Werewolf TENSEI)」 瀬口恵子(SEGUCHI KEIKO)
 講談社 KCサスペンス&ホラ-。1997年8月7日第1刷発行。

 「FUTURE -呪われた少女-(Future -NOROWARETA SHOUJYO-)」 渡千絵(WATARI CHIE)
 講談社 KCサスペンス&ホラ-。1998年10月13日第1刷発行。

 「鈴蘭は血の匂い(SUZURAN HA CHI NO NIOI)」 渡千枝(WATARI CHIE)
 講談社 KCサスペンス&ホラ-。1999年4月13日第1刷発行。1997年~1998年に発表された、表題作を含むホラー作品2本を収録した作品集。

 表題作の「鈴蘭は血の匂い」は1998年「Kiss」8月24日号増刊「サスペンス&ホラー」に掲載。さくら(SAKURA)・あやめ(AYAME)姉妹に妹が生まれ、入院していた母が赤ん坊を連れて帰って来た。赤ん坊の名前はすず(SUZU)。母はむずかるすずに付きっ切りとなり、すずの事を恐れていたあやめは、ある日洗濯機の中に落ちて死んでしまう。続いて飼い猫のミー(Mee)が殺され、すずの事を忠告しに来た女性・夏目美乃(NATSUME MINO)も又、何者かに喉を噛み切られるという不可解な死を遂げる。母は完全にすずの言いなりとなり、化け物の様な正体を現したすずは、自分の過去を探ろうとした雄(YUU)・義彦(YOSHIHIKO)兄弟と、さくらの命を狙う。
 「血の叫び(GHI NO SAKEBI)」は1997年「デザート」9月号増刊「サスペンス&ホラー」掲載。両親の離婚後、再婚した父は他界し、実の母も義理の母も行方不明。現在は義理の兄・貴志(TAKASHI)と2人で暮らしているはるな(HARUNA)は、ある日塾の帰りに猟奇殺人の現場を目撃してしまう。周囲の男性が皆犯人の様に思えて疑心暗鬼に陥ってしまう中、家族の様に親しい付き合いのある隣家の女性・安藤(ANDOU)が実の母だったという事を知り、ショックを受けるはるな。そして遂に殺人鬼の魔の手ははるなの元に…。

 「鈴蘭は血の匂い」は「鈴蘭 忌まわしき侵入者(SUZURAN IMAWASHIKI SHINNYUU-SHA)」の続編。今作のすずは一部可愛らしく描かれている場面もあるものの、全体的に恐ろしい化け物として描かれている割合の方が高い。前作の主人公・美乃が、さくらと共闘する事もなくあっさり殺されてしまった事は残念に思えるが、これによりすずの過去が誰にも知られる事無く、次回作へと持ち越される事が可能になったとも言える。自分の命を狙っている相手がすぐ近くに居るにも関わらず、家族も友人も誰も自分の言う事を信じてくれないという絶望的な状況は、単純な「化け物の存在」以上に恐ろしいと言えるだろう。「血の叫び」は、冒頭から苦悩する謎の殺人鬼の姿が提示され、少々複雑な設定とも相俟って、読み応えのある正統派ホラーサスペンスとなっている。日常パートで登場するお気楽な友人達が犠牲になる様な事があれば、よりショッキングだったと思うのだが、そうならなかった所が、ある意味この作品を良心的な内容に留めていると言えるかも知れない。2作品共1人では戦う術を持たないごく普通の少女が命を狙われるという展開で、それだけに恐ろしさがより臨場感を増すと共に、味方の存在が本当に有難く頼もしく思え、恐ろしいのも頼もしいのもどちらもやはり同じ「人間」なのだという事を痛感させてくれる。
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