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漫画読書日記

自己満足の為の読書感想文。

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最近購読した漫画165【古本/ホラー漫画(御茶漬海苔)】



 私が初めて御茶漬海苔(OCHADUKENORI)の作品を読んだのは、1985年に「レモンピープル」で御茶漬海苔がデビューした、そのほんの1年後ぐらい。「増刊レモンピープル」に掲載されていた「コンデション(Condition)」という作品が最初でした。「レモンピープル」本誌はいわゆるロリコンブームの渦中に創刊され、当時は「ロリコン漫画」と呼ばれていたアニメ風の絵柄によるパロディ色の強いエロ漫画雑誌であり、そのロリコン漫画の絵柄と作風による、ホラーとファンタジーに特化された増刊号の内容には、当時としてはかなりの新鮮味があった様に思います。御茶漬海苔自身の絵柄は決してロリコン漫画風ではなく、それ故にロリコン漫画誌の中では浮いていたかも知れない一方で、その絵柄と作風は逆に強い印象を残す結果となりました。
 次に私が御茶漬海苔の作品に接する機会があったのは、その数年後。ホラー映画好きだった当時の友人が、別の友人から借りて読んでいた数冊のホラー漫画単行本の中に、「惨劇館(SANGEKI-KAN)」が含まれていたのです。私も少し読ませて貰ったのですが、ホラー漫画そのものに特別強い思い入れの無かった当時の私は、グロテスクさやスプラッター色が増してよりインパクトが強くなっていたその内容に余りにも強烈過ぎる衝撃を受け、日野日出志(HINO HIDESHI)の作品同様に、その後暫くの間、意識的に避ける様になってしまったのでした。何度も触れる機会に恵まれていながら。リアルタイムで御茶漬海苔作品を追ってこなかった事が今では非常に悔やまれており、過ぎ去った過去の空白を埋めるかの様に、今こうして古本屋で昔の単行本を買い集めているという訳なのです。…しかし日野日出志や伊藤潤二(ITOU JYUNJI)の作品同様、人気が高過ぎるが故に、思う様に集まらないのが困りもの。「惨劇館」や「恐怖テレビ TVO(KYOUFU Televi TVO)」 、今回で言えば「御茶漬海苔の妖怪物語(OCHADUKENORI NO YOUKAI-MONOGATARI)」や「恐怖実験室(KYOUFU-JIKKENSHITSU)」等、単行本何冊分にも渡る連載作品を一気に揃える事が出来ず、バラバラに集める結果となってしまっている事が、何とも歯痒く思えてなりません。
 今回の本は2011年5/21・6/3・6/23に購入。

 「クルクル」 御茶漬海苔

 「御茶漬海苔の妖怪物語」 御茶漬海苔 1巻

 「13日の御茶漬海苔」 御茶漬海苔

 「恐怖実験室(KYOUFU-JIKKENSHITSU)」 1巻
 御茶漬海苔(OCHADUKENORI)


 秋田書店 ホラー・コミックス。1995年1月15日初版発行。「サスペリア」199?年?月号~199?年?月号に連載された、御茶(OCHA)博士が案内する恐怖の世界を描いたホラー短編シリーズ。1巻には表題作シリーズ第1夜~第4夜と、読み切り2本・描き下ろしのおまけ4コマ2本を収録。

 「恐怖実験室 第1夜」は、虐められて自殺した女生徒の幽霊が出るというトイレでの恐怖を描いた「第一話 ノックの音(Knock NO OTO)」と、旧校舎の理科実験室中に蔓延る気味の悪い卵を触って指に寄生されてしまった少女の話「第二話 卵(TAMAGO)」の2本立て。
 「恐怖実験室 第2夜」は、付き合っている先輩に褒められた髪を、頭髪検査の際に切られまいと窓から飛び降り死んでしまった女生徒の霊が復讐に現れる「第一話 髪(KAMI)」と、神社に祀られている犬神様の命玉を、虐めっ子達への復讐の為に盗んだ女生徒が辿った末路を描いた「第二話 命玉(INOCHI-DAMA)」の2本立て。
 「恐怖実験室 第3夜」は、おばあちゃんの言い付けを守らず大切な鏡を割ってしまった事から、鏡の中のもう1人の自分に家族が皆殺しにされてしまう「第一話 鏡(KAGAMI)」と、カゴの中で飼っていた鳥を不良達に殺された鳥好きの少女が、恐ろしい巨大な鳥の姿となって復讐する「第二話 鳥(TORI)」の2本立て。
 「恐怖実験室 第4夜」は、仲の良い友人が彼を作って自分から離れていってしまう事が我慢ならず、友人を剥製にして側に置いておこうとする少女の話「第一話 剥製(HAKUSEI)」と、雨の日に深く傘を差しながら後を付いて来る頭の無い少女に襲われる「第二話 傘女(KASA-ONNA)」の2本立て。
 描き下ろしの「4コマ実験室(4-KOMA JIKKENSHITSU)」は、「古いヨウカンの巻(FURUI YOUKAN NO MAKI)」と実話ネタ「真夏の白い皿の巻(MANATSU NO SHIROI SARA NO MAKI)」の2本。「タイトルだけでネタバレしている」とか「作り話より怖い」とか、担当編集者のツッコミが笑える。
 「御茶漬海苔特選ホラーシアターvol.1 悪魔の箱詰(OCHADUKENORI TOKUSEN Horror-Theater vol.1 AKUMA NO HAKODUME)」は「学園ミステリー」199?年No.21に掲載。幼い頃に弟を死なせてしまった自責の念から、他人と関わる事を避ける様になり、学校では虐められ、家では出来の良い妹や母からもつらく当たられている令子(REIKO)。そんな彼女の下に届いた送り人不明の宅配便の中身は令子の分身であり、令子が心に秘めている憎しみや殺意を明け透けに、妹や母を次々と殺害していくのだった。
 「御茶漬海苔特選ホラーシアターvol.2 嫉妬!!油地獄(OCHADUKENORI TOKUSEN Horror-Theater vol.2 SHITTO!! ABURA-JIGOKU)」は「学園ミステリー」199?年No.22に掲載。家庭科の調理実習中に誤って煮え滾った油の鍋を引っ繰り返し、その油を被って死んでしまった陽子(YOUKO)の霊が夏美(NATSUMI)を恨んで現れ、調理実習中の女生徒達を襲う。
 巻末の「あとがき(ATOGAKI)」の内容は、ホラー音楽と飼い猫についてのフリートーク。

 事件の被害者(稀に加害者)となる主人公は皆少女であり、「恐怖実験室 第3夜」の「第一話 鏡」以外は全て学校が舞台の学園ホラーとなっている。一部タイトルに即した理科実験室等の場所が舞台として描かれる場合もあるが、語り部の作者代理キャラ・御茶博士が何やら残虐行為を行っている実験室こそがタイトルの由来であり、全ての作品は、どうやって読者を怖がらせてやろうかとあれこれ思案している作者自身の実験の産物であると言えよう。その実験の為に、敢えてホラー漫画の基本とも言える「少女が主人公の学園ホラー」という縛りに拘っている様にも思われる。全体的に残酷描写と救われないラストが目立つが、虐められっ子による復讐や、友達同士の友情等、教訓めいた内容が含まれている事も多い。さんざん残虐行為を繰り広げておきながらハッピーエンドで終わる「御茶漬海苔特選ホラーシアターvol.1 悪魔の箱詰」と「御茶漬海苔特選ホラーシアターvol.2 嫉妬!!油地獄」は読後感も良く、泣ける要素も。


 「怪奇恐怖全集5 密室倶楽部」 御茶漬海苔

 「怪奇恐怖全集13 姫 Ⅰ」 御茶漬海苔

 「怪奇恐怖全集16 姫 Ⅱ」 御茶漬海苔


 ↑「レモンピープル」1987年3月号増刊「増刊レモンピープル」。この号では平綴じとなっているが、これ以前は内綴じだった。


 ↑上記増刊に収録された「コンデション3」の一場面
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