最近購読した漫画134【古本/少女漫画・レディコミ】
【少女漫画・レディースコミック】3/28・4/2・4/6・4/9に購入。
「おにいさまへ…(ONIISAMA HE…)」 池田理代子(IKEDA RIYOKO) 1・2・3巻
「つる姫じゃ〜っ!(TSURU-HIME JYA〜!)」 土田よしこ(TSUCHIDA YOSHIKO) 10巻
「週刊マーガレット」1973年17号〜1979年35号に連載された、ハゲマス城城主の娘・つる姫と周囲の人々が巻き起こすドタバタギャグ。10巻は1980年4月30日発行、全11巻。時代劇の筈なのにテレビや電話が普通に存在するナンセンスな世界観には、ルームランナーやカラオケ、ビデオといった当時の流行が逸早く取り入れられ、ギリギリまで簡略化されたシンプルの極地の様な絵柄に象徴される様に、ネタやストーリーはこれ以上手の入れ様が無いぐらいに洗練され、完成されている。長期に渡り人気を誇っていた事も頷ける、意外に侮れない内容の作品だ。
この10巻には1978年27号〜1979年4・5合併号掲載分を収録。梅雨の季節から新年に掛けて、父の日・七夕・夏休み・敬老の日・運動会・読書の秋・忘年会&新年会といった、季節に合わせたネタが繰り広げられていく。
梅雨時に外に出られず、友達を呼んで家の中で野球や釣りを楽しむつる姫。父の日のプレゼントを深夜まで待ち続ける殿と、午前12時の鐘が鳴り出してからようやく手作りのルームランナーをプレゼントするつる姫。スローな亀姫(KAME-HIME)に泳ぎを教えるつる姫と、溺れて醜態を晒すつる姫を助け泳げる様になった亀姫。縁談の写真を撮りに来た逆螢(GYAKUBOTARU)氏に、日焼けして剥いた皮でパズルをさせるつる姫。部屋の掃除をさせる為、城に台風を連れて来るつる姫。ランニング中にゴミを食って、下痢まみれの運動会の予行演習。肺炎に罹ったりコレラに罹ったりして何度も死の淵を彷徨うつる姫。布団に入ったまま学校へ行くつる姫、何だか楽しそう。「エースをねらえ!」2度目のTVアニメ化と「ベルサイユのバラ」映画化を羨み、自分も2枚目になって目立とうと、両作品をパクった台本を書くつる姫…。全部面白いので、例を挙げ出すと切りが無い。他の巻、殊に最終回収録の11巻は是非とも手に入れて読まねばなりません。
「=珠玉傑作集②= ラクラクBF獲得法(=SYUGYOKU KESSAKU-SHUU①= RAKURAKU Boy Friend KAKUTOKU-HOU)」 弓月光(YUDUKI HIKARU)
「天使のスキャンダル(TENSHI NO 」 小林ぽんず(KOBAYASHI PONZU)
「闇夜の恋人(YAMIYO NO KOIBITO)」 菊川近子(KIKUKAWA CHIKAKO)
1989年〜1990年に発表された、表題作を含む5本の短編を収録したレディースコミック作品集。1992年4月13日発行。
表題作の「闇夜の恋人」は「月刊Me-twin」1989年12月号に掲載。同じビル内にある別の会社に勤める園本(SONOMOTO)に憧れを抱く良子(RYOUKO)は、情報を得る為にこっそり彼の会社のあるフロアーに出入りしたり、告白する機会を得るべく彼の部屋の前で待ち伏せたりしていたが、園本や他の皆は、そんな彼女の事を何故か幽霊扱いするのだった。
「ミストレス(Mistress)」は「月刊Me-twin」1990年2月号に掲載。休暇を取り1人で田舎の温泉にやって来た由香子(YUKAKO)。妻の居る男性・神村(KAMIMURA)と不倫している由香子は、昨夜神村の妻・祥子と会い、彼の事を諦めると告げていたのだったが…。
「愛しのアレルギー・パニック(ITOSHI NO Allergie Panic)」は「月刊Me-twin」1990年6月号に掲載。
「しあわせ戦争(SHIAWASE Wars)」は「月刊Me-twin」1990年10月号に掲載。
「わがままリップス(WAGAMAMA Lips)」は「月刊Me-twin」1990年8月号に掲載。
タイトルからホラー作品集だと思い購入。全ての作品が結婚を扱った大人の恋愛物だが、コメディ要素も多分に含まれていて読み易い。5本中2本のみ心霊現象を描いたホラーであり、「闇夜の恋人」は終盤までコミカルな展開だが、ラストの主人公の行動が余りに独善的で恐ろしい。「ミストレス」は全体的に恐ろしい女の執念が描かれ、2本共バッドエンドを思わせる終わり方をしているが、主人公がこの後どうなったのか明確には語られておらず、意図的にラストを省略して尻切れのまま終わらせた様な印象がある。他の3本が絵に描いた様なハッピーエンドである事を考えると、これは恐らく対象読者層を意識した掲載誌側の意向ではないかと思われる。登場人物が全員オシャレで身綺麗な美男美女ばかりでありながら、お茶目な面を持っていて親しみ易い点や、読み易さ及び内容の温さ(ヘビーな内容のホラー作品は結末を明確に描いていない)等は、漫画を余り読まないライトユーザー向けといった印象が強い。
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