最近購読した漫画57【新刊／ホラー漫画】

　今回の本は9/17・9/27・10/2に購入した物で、少女漫画系以外のホラー漫画で纏めてみました。やはり少女漫画系と比べると数が少ない様だなぁ…。単に私が知らないだけかも知れないが…。

　「血まみれスケバンチェーンソー(CHIMAMIRE SUKEBAN Chainsaw)」　三家本礼(MIKAMOTO REI)　１巻・・・・・

　「彼岸島(HIGANJIMA)」 　松本光司(MATSUMOTO KOUJI)　32巻・・・・・「週刊ヤングマガジン」2002年49号から現在も連載中。旧日本軍により、土着の風土病を研究して生み出された吸血鬼に支配された島での、人間対吸血鬼の戦いを描いたホラー漫画。前巻から引き続き、明(AKIRA)が雅(MIYABI)との死闘を繰り広げる中、「おおっ、遂に雅を倒したか!?」と思ったのも束の間、一転して明が大ピンチに。その後研究室へと連れ込まれ、雅の壮大な計画を聞かされる明だったが…。
　…何よりも驚かされたのは、巻末の次巻予告に「終幕の第三十三巻」と書かれていた事です。ええっ、もう次で終わり!?そんな、呆気無さ過ぎる…。いや、単行本33巻と言えばかなり長く続いた方だとは思うのですが、斧神(ONOGAMI)が仲間になるかも知れないといった伏線も回収されていないし、元々この村に立ち寄ったのは、攫われた女性達を助ける事が目的であり、ここに雅が居たのも偶然ならば、雅を倒しに五重の塔へ向かったのも序での様な感じだったので、まさかここで決着が付くなどという事は有り得ないだろうと思っていたのですが…。まぁ、塔を登るのに時間が掛かり過ぎていましたからね。これぐらいの展開が用意されていなければ、逆に納得出来なかったかも知れません。しかしここで決着を付けるのであれば、途中で一旦外の状況を描いて、レジスタンスの仲間達がこの村へと攻め込む中、斧神や他の重要なポストに就いている吸血鬼達が一路この村に集結して来るとか、そういう展開にしても良かったのではないかと思うのですが…。
　…ともあれ、この長かった物語をどの様に纏めるのか、次巻を楽しみにしたいと思います。好きな漫画がまた１つ終わってしまう事は、非常に残念な事ではありますが…。

　「サユリ(SAYURI)」　押切蓮介(OSHIKIRI RENSUKE)　１巻・・・・・

　「学園百物語(GAKUEN HYAKUMONOGATARI)」　日野日出志(HINO HIDESHI)＆岩越国雄(IWAKOSHI KUNIO)＆直江宏朋(NAOE HIROTOMO)　１巻・・・・・「サスペリア」に連載された、学園を舞台にした一話完結形式のホラー短編集で、「人面クラゲ(JINMEN KURAGE)」「骨髪少女(HONEGAMI SHOUJYO)」「魔胎児(MATAIJI)」「腐肉魂(FUNIKUDAMA)」「ゴーストブック(Ghost Book)」「黒呪板(KOKUJYUBAN)」「真夜中の教室(MAYONAKA NO KYOUSHITSU)」「かおる伝説(KAORU DENSETSU)」「血を吸う椅子(CHI WO SUU ISU)」の全９話を収録。犠牲者が悪霊の餌食になる過程を描いた後、最後のページで悪霊のプロフィールを紹介するというスタイルを取っており、創作上の悪霊や都市伝説を漫画形式で紹介して、「何処の学校でもこうした事が起こり得る」とばかりに、読者を怖がらせる内容となっている。ページ数も16〜30Ｐと短く、殆どがバッドエンドである事等からも、どうしても「グロテスクな絵柄ばかりが際立つ、救いの無い話」という印象を抱いてしまうが、「真夜中の教室」「かおる伝説」「血を吸う椅子」の３本は二部構成となっていて、物語の発端とその後を描く等、内容も凝っており、最後の「血を吸う椅子」は唯一のハッピーエンドとなっていて読後感も悪くない。「１巻」と明記されているが、２巻以降は存在しない様だ。恐らく当初は全100話まで描く事を予定していたのではないかと思われるが…。
　全体的に美少女が犠牲になる話が多く、何処かエロティックな艶かしさが漂っている。日野日出志がカバー折り返し部分のコメントを書いていたり、奥付の著者名に名前が記されたりしているが、「スタジオ・ワン作品」と明記されている様に複数の作家の手による作品であり、普段の日野日出志作品とは随分絵柄や印象が異なる内容となっている。
　1993年7月10日初版発行。17年も前に発売された単行本が未だに新刊で売られているとは驚きだ。

　「マンガ地獄変３　トラウマ・ヒーロー総進撃！(MANGA JIGOKUHEN ３　Trauma Hero SOUSHINGEKI！」　植地毅(UECHI TAKESHI)＆大久保太郎(OOKUBO TAROU)＆大西祥平(OONISHI SHOUHEI)他・・・・・1998年2月10日発行。